↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪大戦記  作者: 湯けむり作家
第2章「封印石争奪戦」
PR
38/74

第38話「三つ目の封印石」

第38話「三つ目の封印石」


翌日の朝。


蓮たちは、三つ目の封印石がある場所へ向かっていた。


湊が地図を確認する。


「この先にある古い洞窟だよ」


隼人が周囲を見渡す。


「……静かすぎる」


黒川も足を止めた。


「妖気がある」


蓮が天照の柄に手をかける。


「獄牙か?」


「分からない」


四人は警戒しながら洞窟へ入った。


奥へ進むと、開けた場所に出た。


中央には大きな石碑。


そして、その前に――


黒い封印石が置かれていた。


「見つけた!」


湊が駆け寄ろうとする。


しかし、蓮が腕を掴んだ。


「待て」


「え?」


「誰かいる」


その瞬間。


奥から足音が響いた。


コツ……コツ……。


暗闇から獄牙が姿を現す。


「やはり来たか」


蓮が天照を抜く。


「獄牙……!」


獄牙は封印石の前に立つ。


「この石は俺がもらう」


隼人が刀を抜いた。


「今度は逃がさない」


獄牙が笑う。


「前よりは強くなったようだな」


蓮が一歩前へ出る。


「今度こそ勝つ」


「ならば来い」


蓮が走る。


ガキィン!


天照と獄牙の爪がぶつかった。


蓮はすぐに横へ動く。


「はあっ!」


斬撃を繰り出す。


獄牙は腕で受け止める。


ザンッ!


傷が入った。


「……!」


獄牙が後退する。


隼人が追撃する。


「今だ!」


二人が左右から攻める。


獄牙は二人の攻撃をかわしながら、封印石へ近づいていく。


「させるか!」


黒川が札を放つ。


「封!」


札が獄牙の腕に張り付く。


獄牙の動きが止まった。


蓮が踏み込む。


「これで!」


天照を振り下ろす。


しかし――


獄牙の身体から黒い妖気が噴き出した。


「甘い!」


バキッ!


札が破壊される。


獄牙の拳が蓮を捉える。


「ぐっ!」


蓮が吹き飛ばされる。


「蓮!」


隼人が獄牙へ斬りかかる。


獄牙はそれを受け止める。


「お前もだ」


「……!」


獄牙が隼人を弾き飛ばす。


その隙に、獄牙が封印石へ手を伸ばした。


だが――


封印石が突然、強い光を放った。


「何……?」


獄牙の手が弾かれる。


「ぐあっ!」


獄牙が後退する。


蓮も天照を見る。


刀身が同じように光っていた。


「まただ……」


湊が気づく。


「封印石が天照に反応してる!」


獄牙は封印石と天照を睨む。


「……やはり、その刀が鍵か」


蓮が構える。


「鍵?」


「まだ何も知らないようだな」


獄牙は一歩下がる。


「だが、いずれ分かる」


黒い妖気が周囲を覆う。


「その時、お前は選ばなければならない」


「何を?」


獄牙は答えなかった。


そのまま黒い煙となって姿を消す。


蓮は追おうとする。


「待て!」


しかし、もう獄牙の姿はなかった。


湊が封印石を見る。


「……獄牙は奪えなかった」


黒川が頷く。


「今回は守れた」


隼人が石碑へ近づく。


そこには新しい文字が浮かび上がっていた。


「……見ろ」


四人が石碑を見る。


そこには、こう刻まれていた。


『三つの石、揃いし時、扉は開く』


蓮が眉をひそめる。


「扉……?」


黒川は石碑を見つめる。


「まだ、何か隠されている」


三つ目の封印石を手に入れた。


だが同時に、新たな謎が生まれた。


第38話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。