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妖怪大戦記  作者: 湯けむり作家
第2章「封印石争奪戦」
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第37話「獄牙、動く」

翌日の放課後。


蓮たちは、二つの封印石を並べていた。


湊が刻まれた紋様を見比べる。


「やっぱり、この二つには同じような模様がある」


黒川が頷く。


「三つ目の場所を示している可能性が高い」


隼人が地図を見る。


「ここから西だ」


「じゃあ、明日行こう」


蓮が言った。


その時――


ドンッ!


突然、窓が砕け散った。


「!」


四人が振り返る。


黒い妖気が部屋へ入り込む。


その中から、獄牙が姿を現した。


「久しぶりだな」


蓮が天照を抜く。


「獄牙……!」


獄牙は二つの封印石を見る。


「それを返してもらう」


蓮が前に出る。


「絶対に渡さない」


「ならば、奪う」


獄牙が一気に踏み込む。


ガキィン!


蓮の天照と獄牙の爪がぶつかる。


「くっ……!」


蓮は押される。


だが、以前とは違う。


身体を低くして攻撃をかわす。


「今度は……!」


横へ回り、天照を振る。


ザンッ!


獄牙の腕に傷が入る。


「……!」


獄牙が目を細める。


「少しは成長したか」


「この前と同じだと思うな!」


蓮が再び踏み込む。


隼人も加勢する。


「一人では無理だ!」


二人で攻撃する。


獄牙は二人の刃をかわしながら、後ろへ下がる。


黒川が札を放つ。


「封!」


札が獄牙の身体に張り付く。


「今だ!」


蓮が斬り込む。


しかし――


獄牙の身体から黒い妖気が噴き出した。


バキッ!


札がすべて破れる。


「まだ、この程度か」


獄牙が拳を振る。


蓮と隼人が同時に吹き飛ばされる。


「ぐっ!」


「蓮!」


湊が封印石を抱えて後退する。


獄牙の視線が湊へ向く。


「石を渡せ」


湊は首を振る。


「嫌だ!」


獄牙が近づく。


その瞬間、蓮が立ち上がった。


「湊から離れろ!」


天照が強く光る。


獄牙が足を止める。


「……その光」


蓮は刀を構える。


「何だ?」


獄牙は天照を見つめる。


「やはり、その刀は厄介だ」


「だったら――」


蓮が走る。


「倒す!」


獄牙も迎え撃つ。


二人の攻撃が激しくぶつかる。


しかし、獄牙は最後の一撃を受ける直前、後ろへ飛んだ。


「今日はここまでだ」


「待て!」


獄牙は黒い煙に包まれる。


「三つ目の封印石は、俺が先に手に入れる」


その言葉を残して姿を消した。


蓮は天照を下ろす。


「……逃げた」


隼人が言う。


「違う」


「え?」


「次の場所を知っている」


黒川も険しい表情になる。


「急がないと、本当に先を越される」


湊が封印石を見る。


「三つ目の場所……急いで調べよう」


四人はすぐに準備を始めた。


獄牙との次の戦いは、もう避けられない。


第37話 完

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