第35話「次の目的地」
翌日。
蓮たちは、次の封印石がある場所へ向かっていた。
湊が地図を確認する。
「この先を進めば、目的地に着く」
「結構遠いな」
蓮が周囲を見る。
隼人は黙ったまま歩いている。
すると、突然足を止めた。
「……待て」
「どうした?」
「妖気が残ってる」
黒川も周囲を確認する。
「確かにある」
地面を見ると、黒い跡が続いていた。
湊がしゃがみ込む。
「これ……妖怪が通った跡?」
「そうだ」
隼人が答える。
「しかも、かなり新しい」
蓮が立ち上がる。
「じゃあ、俺たちより先に向かってる?」
黒川が頷く。
「可能性は高い」
四人は急いで進む。
しばらくすると、森の中に古い建物が見えてきた。
湊が地図を見る。
「ここだ」
蓮が建物を見る。
「封印石はこの中?」
「たぶん」
四人が建物へ近づく。
その時――
ガタン。
中から物音がした。
蓮が天照に手をかける。
「誰かいる」
隼人も刀を抜く。
「妖怪かもしれない」
黒川が札を構える。
四人は慎重に建物へ入った。
中には誰もいない。
しかし、床には大きな穴が開いていた。
湊が覗き込む。
「地下に続いてる」
蓮が穴を見る。
「また地下か……」
その瞬間。
穴の奥から声が響いた。
「遅かったな」
四人が身構える。
暗闇から、妖怪がゆっくり姿を現した。
その手には――
黒い石。
「封印石……!」
湊が叫ぶ。
妖怪は笑った。
「貴様らに渡すものではない」
蓮が天照を抜く。
「それを返せ!」
妖怪は封印石を握りしめる。
「ならば、奪ってみろ」
妖気が一気に膨れ上がった。
隼人が構える。
「来るぞ」
蓮も刀を構えた。
「今度は負けない」
妖怪が地面を蹴る。
四人と妖怪の戦いが始まった。
第35話 完




