↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪大戦記  作者: 湯けむり作家
第2章「封印石争奪戦」
PR
33/72

第33話「選ばれし者」

洞窟の中。


蓮たちは、台座の上に戻った封印石を見つめていた。


「さっきの反応……何だったんだ?」


蓮が隼人を見る。


「お前、何か知ってるだろ」


隼人はしばらく黙っていた。


「……天照は普通の刀じゃない」


「それは分かってる」


「昔、玄冥が封印された時にも、その刀は存在していた」


蓮が驚く。


「玄冥が封印された時に?」


「ああ」


隼人は封印石を見る。


「天照は、玄冥を封じるために使われた力の一つだ」


黒川が眉をひそめる。


「なら、なぜ今も蓮が使える?」


「分からない」


隼人は首を振る。


「ただ……天照を持つ者は、封印に関わる場所で力を引き出せる」


蓮は刀を見る。


「だから封印石と反応したのか」


「おそらくな」


湊が封印石に近づく。


「じゃあ、この石も天照と関係がある?」


黒川が答える。


「可能性は高い」


その時。


洞窟の入口から物音がした。


「……誰か来る」


蓮が天照を構える。


だが、現れたのは妖怪ではなかった。


一人の男が立っている。


「隼人」


隼人の表情が険しくなる。


「……お前」


男は蓮たちを見る。


「封印石を見つけたか」


「誰だ?」


蓮が尋ねる。


男は答えず、隼人へ視線を向ける。


「まだそんな連中と行動しているのか」


「関係ない」


隼人が刀を抜く。


男も刀に手をかける。


「ならば、いずれ敵になるな」


「待て!」


蓮が前に出る。


男は蓮を見る。


「天照……」


一瞬だけ驚いた表情を見せる。


「その刀を持っているのか」


「知ってるのか?」


「……いや」


男は背を向ける。


「今はまだ、お前たちと戦うつもりはない」


そのまま洞窟を出ていく。


蓮は隼人を見る。


「知り合いなのか?」


「……昔の仲間だ」


隼人は刀を収める。


「でも、今は違う」


湊が尋ねる。


「敵なの?」


隼人は男が消えた方向を見る。


「分からない」


洞窟の奥。


封印石が再び淡く光った。


蓮は天照を握る。


玄冥。


封印石。


そして天照。


まだ知らないことが多すぎる。


「……もっと調べよう」


蓮が言う。


黒川と湊も頷いた。


隼人も静かに歩き出す。


四人は洞窟を後にした。


第33話 完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。