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妖怪大戦記  作者: 湯けむり作家
第2章「封印石争奪戦」
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第27話「修行」

翌日の放課後。


蓮は黒川と二人で、人気のない神社に来ていた。


「ここで修行するの?」


「ああ」


黒川が蓮を見る。


「昨日の獄牙との戦いで分かっただろ」


「……力が足りなかった」


「それだけじゃない」


黒川は天照を見る。


「お前は刀に頼りすぎている」


蓮は黙る。


「天照が強いからこそ、振り回されれば自分が危険になる」


「じゃあ、どうすればいい?」


「まずは基本からだ」


黒川は木刀を一本、蓮に渡す。


「今日は天照を使わない」


「え?」


「自分の身体を使え」


蓮は木刀を握る。


「分かった」


修行が始まった。


何度も木刀を振る。


一振り。


二振り。


三振り。


やがて腕が重くなる。


「まだだ」


「……はぁ……はぁ……」


「力を入れすぎるな」


蓮は一度深呼吸する。


もう一度、振る。


今度はさっきよりも滑らかだった。


黒川が頷く。


「少し分かってきたな」


その頃。


少し離れた場所では、湊が古い資料を読んでいた。


「封印石……封印石……」


ページをめくる。


すると、ある記録に目が止まった。


「……これだ」


そこには、封印石について書かれていた。


『封印石は一つではない。各地に分けて隠されている』


湊は目を見開く。


「やっぱり……」


さらに読み進める。


「しかも、場所を示す記録がある」


湊は急いでスマホに記録する。


その時――


遠くから蓮の声が聞こえた。


「まだ終わらないの?」


「終わらない」


「厳しすぎるって!」


湊が思わず笑う。


しかし、その直後。


資料の最後の一文に気づく。


『封印石をすべて集めし時、封じられし力は王のもとへ戻る』


湊の表情が変わる。


「……全部集めたら、玄冥の力が戻る」


資料を閉じる。


「蓮たちに知らせないと」


湊は二人のもとへ走り出した。


一方、蓮は再び木刀を構える。


「もう一回!」


黒川が頷く。


「来い」


蓮は踏み込んだ。


今度の一撃は、昨日までとは違っていた。


第27話 完

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