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妖怪大戦記  作者: 湯けむり作家
第2章「封印石争奪戦」
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第26話「敗北」

山を下りた蓮たちは、しばらく無言で歩いていた。


蓮は天照を握ったまま俯いている。


「……勝てなかった」


湊が蓮を見る。


「でも、一つは守れた」


「それでもだ」


蓮は拳を握る。


「獄牙に、ほとんど何もできなかった」


黒川が静かに言う。


「今のままでは、次に戦っても勝てないだろう」


「……」


蓮は天照を見る。


「もっと強くならないと」


湊も口を開く。


「俺も、何かできるようになりたい」


黒川が湊を見る。


「無理に戦う必要はない」


「分かってる。でも、二人に守られてばかりなのは嫌なんだ」


蓮が湊を見る。


「だったら、俺たちと一緒に調べよう」


「うん」


黒川が頷く。


「まずは獄牙が持っている封印石を取り戻す方法を探す」


「それと、残りの封印石もだな」


蓮が言う。


黒川は頷いた。


「そうだ」


三人は歩き出した。


その頃――


山の奥。


獄牙は奪った封印石を手にしていた。


黒い石が淡く光る。


「一つは手に入れた」


獄牙は石を見つめる。


「だが、まだ足りない」


その脳裏に、あの存在が浮かぶ。


玄冥。


すでに目覚めている、百鬼の王。


「王はすでに目覚めた」


獄牙は静かに呟く。


「ならば、あとは封じられた力を取り戻すだけだ」


封印石が強く光る。


獄牙はそのまま山の奥へ消えていった。


一方、蓮は家に戻っていた。


天照を机の上に置く。


「……獄牙に勝つ」


刀身に手を添える。


すると、天照が僅かに光った。


蓮はその光を見つめる。


「お前の力を、もっと引き出してみせる」


翌日。


蓮たちは、再び集まることになる。


獄牙に対抗するために。


そして、玄冥が取り戻そうとしている力の正体を知るために。


第26話 完

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