第18話「湊の目的」
翌日の放課後。
蓮は校門の前で湊と話していた。
「昨日は大丈夫だったか?」
「うん。少し驚いたけど」
そこへ黒川がやってくる。
「待たせた」
蓮が湊を紹介する。
「黒川、こいつが神崎湊。昨日、学校で会ったんだ」
「初めまして」
湊が頭を下げる。
「黒川だ」
黒川は湊を見る。
「妖怪について調べているそうだな」
「はい」
「理由は?」
湊は少し考える。
「数日前、家の近くで妖怪を見たんです」
「妖怪を?」
「最初は動物だと思いました。でも、普通じゃなかった」
湊はスマホを取り出す。
「それから気になって、調べ始めました」
画面には、暗い路地の写真が映っている。
その奥には黒い影。
蓮が画面を覗き込む。
「これ……妖怪だよな」
「たぶん」
湊は別の写真を見せる。
地面には、奇妙な印が刻まれていた。
「これも見つけた」
蓮の表情が変わる。
「この印……神社にあった」
黒川も写真を見る。
「同じだ」
「何の印なんですか?」
湊が尋ねる。
黒川は少し考える。
「分からない」
「分からない?」
「ああ。少なくとも、俺が知っているものではない」
蓮は写真を見つめる。
「でも、妖怪が現れた場所にあるんだよな」
「そう」
湊が頷く。
「だから、もっと調べたいんです」
黒川が湊を見る。
「妖怪と関わるのは危険だ」
「分かってます」
「それでも?」
湊は頷いた。
「逃げてるだけじゃ何も分からないから」
蓮は湊を見る。
「だったら、一緒に調べよう」
黒川が蓮を見る。
「お前は簡単に決めすぎだ」
「でも、湊は妖怪のことを調べてる。俺たちにも必要だろ?」
黒川は少し考える。
「……無理はするな」
湊が頷く。
「分かりました」
こうして湊は、蓮たちと行動することになった。
まだ戦う仲間ではない。
それでも、妖怪について調べる仲間として――。
湊はスマホをしまう。
「一つ、気になる場所がある」
「どこ?」
「昨日、別の黒い跡を見つけたんだ」
「妖怪の跡?」
「たぶん」
黒川が聞く。
「案内できるか?」
「できる」
蓮が天照に手を添える。
「じゃあ、そこを調べよう」
三人は歩き始めた。
第18話 完




