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世界最強の義兄弟  作者: 白入
『属性決め』編
6/10

第4.5話 一方その頃


 兄弟と別れたジオ達は、いつものように5人でベロニクの目抜き通りを歩いている。


「リクとベル、大丈夫かな」


 アリアが独り言のように呟く。


「そうですわね。リク、ショック受けているように見えましたわ」

「リクも冒険家になりたいって言ってたもんねー……」


 マーサとココも同じようなことを考えていた。


「たしかに…… ちょっと気まずかった……」


 リゼも気まずさは感じていた。


「二人になってさらに気まずくなってないといいけど」


 アリアは特に心配していた。ただでさえこれからバラバラになるのに、その前に二人がぎこちなくなるのは見たくなかった。


「おいおい! お前ら何年あいつらと付き合ってるんだ!」


 ジオは全く気にしていないようだった。


「あいつらは喧嘩こそよくするが、次の日にはケロッと二人で登校してくるじゃねえか」

「そうだけど! 今回は喧嘩とは違うし……」

「心配するだけ無駄だと思うぜ!」

「その自信はどっから来るのよ! あんたほんとに二人の友達?」

「ほんとに友達だからだよ、アリア」

「なにそれ! うちが友達じゃないみたいじゃない!」


 ジオに噛みつくアリア。


「リクとベルは俺たちなんかよりもずっと一緒にいるし、互いの事を理解している」


「それに、リクもベルも俺たちが思っているよりずっと大人だ。俺なんかよりもな!」


 ジオはそう言って豪快に笑う。


「アリアはお子ちゃまだからわからんと思うがな!」

「なんだとーーー!!!!」


 一言多いジオに顔を真っ赤にして怒るアリア。


「アリアはボクよりも子供だもんね!」

「それはマジでぜっっったいない!」

「あら、ココはこう見えて大人びていますわよ」

「マーサは黙ってなさい! あんただってすぐムキになるくせに!」

「なっ…… 何を言っているかわかりませんわ。おほほ」

「このデカチチ女!」

「それ以上は許しませんわよ! 子供みたいな胸しているアリアに言われたくありませんわ!」

「ムキーーー!!!!」

「二人ともやめて……」

「そうだぞ! 二人ともリゼを見習え!」


 いつも通り喧嘩になるアリアとマーサ。それを盛り上げるココ。仲裁するリゼとジオ。


「はぁ、なんか馬鹿らしくなってきたわ」


 疲れて我に返るアリア。


「そうですわね」


 それに同意するマーサ。


「ボク、リクとベルは大丈夫な気がしてきた!」

「そうね。きっと向こうもいつも通りだよ」

「だから、言っただろうが! 心配するだけ無駄だって」


「明日になったらいつも通りだぜ、きっと」

「そうね。なんか損した気分」


 そうして、雑談しながら歩く一行。


 一人、また一人と別れてジオとリゼの二人になった。この二人の家が『ワルテ』から一番遠いのだ。


「リゼ、リクが言ってたこと覚えてるか?」

「水晶玉の話?」

「そうだ。何故かずっと気になってな。なんでだろうな」

「そうね。私も気になっていたわ。明日先生に聞いてみようかな」

「そうだな。何かわかったら教えてくれ」

「うん」


 少し歩いたところで別れる二人。


「じゃあ、また明日な」

「うん。また明日ね」



(帰ったら自分でも調べてみるか)


 何故自分がこんなに気にしているか分からないが、わからないままだと気持ち悪い。ジオはそういうタイプだった。




 一方その頃ブラン家では、盛大なパーティーが開かれていた。アリア達の事など露知らず、中々食べられない御馳走を頬張るリクとベルであった。





 



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