第6話 森の秘密と、心の距離
何か村に変化はないかと歩き昨日の森のことが頭に浮かんだ。
「今日も頑張らないと……」
ヒナは杖を握りしめ森へ足を進めた。ルカとリアンも同行する。未知の森での小さな冒険はヒナに少しずつ自信を与えていた。
森の奥で動物たちが落ち着かず木の枝が激しく揺れている場所に出た。
「何かいる……?」
ヒナの胸が高鳴る。ルカは杖を構え目を細める。
小川のそばで小さな魔力の残滓が光を放っている。どうやら魔力が暴走して、動物たちが驚いていたようだ。
「私、少し魔法で水流を調整してみる」
ヒナは深呼吸し杖から光と風の魔法を繰り出す。水の流れが整い魔力の残滓を安全な場所へ誘導する。
ルカが微笑み、杖を軽くヒナの肩に触れた。
「今日も上手くやったね、この前より上達してる」
ヒナは思わず顔が熱くなる確かに心が動く瞬間だった。最近ルカに褒められると嬉しくなると同時になんだか恥ずかしいに近い気持ちになるのだ。
その後、リアンが小さな洞窟の奥を指差した。
「ここに魔力の源が残っているみたいだ。気をつけて」
洞窟の奥には、不思議な光を放つ結晶のようなものがあり森全体に微かに魔力を供給しているらしい。
「これ……この森の秘密かもしれない」
ヒナは結晶を見つめながら、異世界にはまだ知らないことがたくさんあると感じる。
ルカも隣で同じ結晶を見つめ、短く呟く。
「この先は楽しいことばかりではない、森の中には魔物が沢山いる。いずれそれらとも戦っていかなければならない」
ルカは真剣な顔をしていた。
「わかってる、私頑張るよ」
「その意気だ」
「たまに思うんだけど俺のこと忘れてない?」
3人で村へと歩みを進めた、さて今日は何を食べようかな。
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