↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
42/50

第42話:大坂冬の陣

「織田さまぁ……寒いですし、お腹も空きました。もう和睦して、温かいお粥でも食べて帰りませんかぁ!」

極寒の大坂城包囲網。家康は幾重にも着込んだ綿入れの中で震え、鼻をすすりながら懇願した。だが、信長はそんな家康の背中をドロドロの雪の中に蹴り飛ばし、その尻を踏みつけた。

「だまっとりゃあ、この寒がり狸! 和睦なんてのはな相手を油断させて、その隙に心臓をぶち抜くための時間稼ぎに決まっとるがや! おみゃあのその情けねぇツラで平和の使者を演じてこいと言っとるんだわ!」

「ひぇぇ! 嘘をつけと!? 私は、正直者で売っているんですよぉ!」

「おみゃあの正直面ほど胡散臭いもんはにゃあわ! どけっ、俺が直接挨拶してやるわ!」

信長は家康を突き飛ばすと巨大な大砲の前に仁王立ちした。自ら火縄を手に取り、不敵な笑みを浮かべて導火線に火を近づける。

「ええか家康、淀の悲鳴こそが最高のBGMだわ。ほれ、飛んでけえっ!」

ドォォォン! と内臓に響く轟音と共に信長が放った一撃が淀殿の寝所を直撃した。腰を抜かして雪の中にひっくり返る家康の横で信長は煙を吐く大砲を愛おしそうになでながら、冬空に狂ったような哄笑を響かせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。