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第40話:キリシタンは禁止だわ

「織田さま、ついに決断いたしました。日の本からキリシタンを追い出します。秩序を守るためには、もはやこれしか……」

家康は禁教の布告を手に、自らに言い聞かせるように呟いた。信長は家康の頭を思い切り掴み、床に押し付けた。

「家康! ブサイクな面しとって、綺麗な正義を語るにゃあ! おみゃあ、キリシタンが怖いんじゃにゃあだろ。大坂の秀頼に、異国の軍勢や武器が流れるのが怖いだけだろうがや!」

「……それも否定はいたしませぬ」

「秩序だと? ほうだ。おみゃあがこれからやるのは、人の心から自由を毟り取ることだわ。俺が延暦寺を焼いた時はまだ可愛げがあったが、おみゃあは目に見えん信仰をジワジワと炙り殺そうとしとる。おみゃあ、俺よりよっぽどえげつにゃあわ!」

信長は家康の震える背中に乗り、耳元で呪文のように囁いた。

「家康、これでおみゃあは完全に神の敵だわ。だがそれでええ。おみゃあが大坂を孤立させ、すべての火種を消し飛ばせ。それができんかったら、おみゃあの魂を俺が地獄へ引きずり込んでやるがや!」

家康は血の気の引いた顔で、墨の乾かぬ禁教令に署名した。

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