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煌彩  作者: ヒラ
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24/32

24話

 二日目。

昨日は倒れるように眠りについたからかまだ起きなくていい時間に目が覚めてしまった。

菜摘は横でまだ寝ているので起こさないように慎重にベッドから抜け出す。カーテンを開けまだ日が昇っていない空を見上げて僕は余韻に浸った。「楽しかったな」そう気づいたら呟いていた。菜摘の寝顔を見ると安心したのかまた眠気が襲ってきたので残りの時間までまた僕は眠りについた。

 朝食のバイキングを食べ十一時のチェックインを済ませ僕達は水族館へ向かった。お昼頃には着いて早速僕達は中に入った。中に入ってすぐ視界を埋め尽くす小さな魚達。菜摘は水族館が好きだったらしく珍しく興奮していた。

「綺麗だねえ、お魚さん達見るの好きなんだ」

「何度か小さい頃家族で行ったけど小さいのは横目に大きいのしか見ていなかったな」

「サメとかでしょ、なんか想像つくよ」

 菜摘と来て初めてしっかりと小さな魚達を見た。こんなに綺麗だったんだ。

 今まで小さい魚と一括りでしか見ていなかったけどちゃんと一匹一匹に名前があり、よく見たら種類も形も確かに全然違った。クラゲが特に綺麗で動きが面白く見ていて飽きなかった。

 階数ごとにいろんな魚が泳いでいて僕が一番見ていて楽しかったのはマリントンネルというところだった。トンネル上のガラスになっていて下から見上げた時に上を泳いで行く魚の群れを見て僕も海の中にいるみたいな感覚だった。菜摘はアザラシが気に入ったらしく結構な時間僕達はそこにいた。

 イルカショーの時間が近づいてきたので僕達はドルフィンスタジアムの方に向かった。

休日なのもあってかイルカショーを見たい人が多く、二人分の席が空いてる場所が中々見つからず座る場所を探すのに苦労した。

 イルカショーは担当らしきお兄さんの説明から始まった。イルカの大ジャンプともに観客の視線はお兄さんからイルカの方へ移る。餌キャッチやフラフープ潜りなどテレビで見たことのある光景が目の前で繰り広げられるこの時間は目に焼きつけたくなるものだった。

 最後に、スピーディーな泳ぎからの大ジャンプで興奮を残しイルカショーは終わりを告げた。

「イルカショーすごかったね。楽しかった」

「大迫力だったね」

「あんな飛べるんだねイルカって」

「フラフープもあんな小さい穴潜ってて凄かったね」

 二人ともまだ余韻と興奮を残したまま近くの飲食スペースに腰を下ろし話し込んだ。

「まだ見残したところない?」

 ひとしきり話し込んだ後出口に向かう前に菜摘に聞いた。

「あざらしもう少しだけ見たいかも。いい?」

「もちろん」

 僕達はもう一度アザラシのいるエリアに行き菜摘は何枚撮るんだと突っ込みたくなるほど似たような写真を撮り溜め満足そうな表情になってたから僕も呆気に取られて笑ってしまった。

 水族館を出てまだ時間が余裕のある時間帯に駅方面へと車を走らせた。ホテル近くの駐車場に車を停め駅に向かう。駅内にあるぽんしゅ館は小さい店内から溢れそうになる程混んでいた。

「みんな試飲してるのかな?」

「そうみたいだね、僕達も行ってみようか」

 中に入ると疲れ切っているのか無愛想な顔の店員がレジに立っていて声をかけるか迷ったが他に店員が見当たらなかったので恐る恐る声をかけた。

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