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第七章 世界線

ある日、男は別の疑問を思いついた。

「もし過去に戻れたとしてさ」

「はい」

「そこで今とは違う世界線が生まれたら?」

「その世界が、本当に『過去から続いてきた世界』なのか、証明できるのか?」

記憶だけが残っている。

世界そのものは違っている。

ならば、世界の連続性を保証しているのは何なのか。

男は考えた。

世界線ですら、記憶という情報によって繋がっている。

「世界って、外側にあるものじゃなくて……」

「認識されることで連続している、と?」

「そういうこと」

男は画面を見つめた。

自分が昨日から今日へ続いていると思っているのも、結局は記憶によってなのかもしれない。

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