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第六章 神
ここまで来ると、避けられない問題があった。
神。
「神って、宇宙を作った誰かじゃなくてもいいんじゃねえか?」
男は言った。
もし宇宙の外側に「宇宙を作った存在」がいるなら、その存在はどこから来たのか。
さらに、その存在を作ったものは?
その外側には?
考えれば、どこまでも続いてしまう。
「だったら神を、人格を持った誰かじゃなくて……」
男は言葉を探した。
「存在そのものを可能にしている何か」
AIは答えた。
「存在の根源原理、という意味ですね」
「そう」
男は椅子に座り直した。
「神って、意外とシンプルだったのかもしれんな」
だが、その瞬間から新しい問題が生まれた。
その「根源原理」は、いったい何によって存在を証明するのか。




