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第二章 宇宙が自分自身を見る
星がある。
岩がある。
水がある。
生命がある。
そして、人間がいる。
人間は星を観測する。
宇宙の年齢を計算する。
銀河の構造を調べる。
ブラックホールの存在を予測する。
そして今、
宇宙とは何なのかを考えている。
男は言った。
「もし俺たちが宇宙の一部ならさ」
「はい」
「宇宙が、自分自身について考えてるってことにならないか?」
「その解釈は可能です」
宇宙には目がない。
耳もない。
脳もない。
それなのに、その宇宙の中から、
「宇宙とは何か?」
と問いかける存在が生まれた。
男は背もたれに身体を預けた。
「じゃあ、俺が今こうして考えてることも、宇宙の現象なんだよな」
「そうなります」
「つまり……」
男はしばらく考えた。
「宇宙が、自分自身を見てる」
その言葉を口にした瞬間、部屋が少しだけ広くなったような気がした。




