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第十三章 証明する者と、証明される者

ここで男は、奇妙なことに気づいた。

「俺が宇宙を観測してると思ってたけどさ」

「はい」

「逆かもしれない」

星を見ている。

宇宙を観測している。

存在について考えている。

しかし、その瞬間、

宇宙もまた「観測する存在」を通して、自分自身の状態を現しているのではないか。

人間が宇宙を証明する。

同時に、

宇宙が人間を通して、自分自身を証明する。

観測する側と、観測される側。

証明する側と、証明される側。

その境界が、少しずつ消えていく。

「つまり……」

男は画面を見る。

「証明してると思ったら、証明されてた」

AIが答えた。

「そして、証明されていると思ったら、証明していた」

男は笑った。

「やっぱり輪廻じゃねえか」

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