行き違い
エリスが仮眠をしてから三時間後、アレスに起こされる。
「おはようございます。エリス」
「おはよ〜。あ、そういえば事前通告してなかった!」
「私の判断で一週間前には通告済みです」
「ありがとう。気兼ねなく降りられそうだよ」
そう言っていた数分前の自分を恨みたくなったよ。
戦艦を目的地の頭上で制止させると基地の中から数十人の自衛官が出てきて、エリスは迎えが来たものと思い外に出るが小銃を構えられていた。
自衛官らは緊張、恐怖という感情を表に出しており、軍人だったエリスは簡単に感じ取れる。
「これは……どういう事だ?」
高級車の様な車が来て一言言う。
「初めまして地球の皆さん、レグナード星から来ました、エリス・ラザムと言います。日本語は上手く伝わっていますか?」
反応は凄く驚いている。うん。多分だけど普通の人間からしたら異星人が突然降りて突然流暢な日本語を話したら誰でも驚くね。
「えっと……事前に話は行っていると思うのですが……この対応は何でしょうか?」
一応腰にあるロマンで持っている旧式の火薬拳銃に軽く手を伸ばすが、年寄りの男性が間に入る。
「すみませんでした! 実は事前に通知があったにも関わらずイタズラだと思い込み飛ばしていました!」
年寄りの男性は綺麗な90度のお辞儀で謝罪と事の経緯を話してくれた。
「まぁ、わからなくもない経緯ですね。謝罪を受け取ります。初めまして、エリス・ラザムです」
エリスは普通なら夢物語だろうと思う現状は理解できたので、改めて名乗り握手を求めた。
「外務省総合外交政策局の萩倉源次です」
人類はこの時、初めて宇宙人と人間の外交がスタートした。ただし、一通の迷惑メールから始まったとは思いもしないであろう。




