観光
今度の地球への移動は事前に通知している。今度は北海道のとある広い場所に降り立つ予定だ。
「北海道か。メロンとかゴールデンカ◯イとか有名だった気がする。アレス、他に有名なところはなかったっけ?」
アンドロイドに肩を揉ませながら飲み物やお菓子を運ばせて堕落しているエリスはアレスに尋ねる。アレスは少し呆れたため息を出しつつ、地球から持ち帰った情報からオススメを言った。
「レグナードでは珍しく食べるのが困難な海鮮物や日本酒、この時期ですと雪を固めた石像を観る雪まつりがちょうど始まる予定です」
アレスのオススメしてくれたものに対してとても興味があるキラキラした顔になったエリスは、食べたい物と行きたい場所を日本に送信して眠りについた。
三時間後睡眠カプセルから起きると、北海道上空に降りていた。目的地には自衛隊員総勢二〇〇人、米軍三〇〇人、政府関係者数十人、その他野次馬やマスコミが大勢居る。
「あ、おはようございます。エリス・ラザムです。本日は宜しくお願い致します」
全員が数秒程固まってしまった。それもそのはずである。今回の遠征は物資が多いという事で、ピースキーパーより少し大きい大型輸送戦艦『ハルバード』と『グレイブ』を持ってきたのだ。
「あの……大丈夫ですか?」
目の前の代表みたいな人に話しかけると、飛んでいった魂が戻ってきたみたいな表情をして名乗ってくれた。
「す、すみません。私は今回エリスさんの警護をします、陸上自衛隊第五師団師団長の風間真佑と言います。お会いできて光栄です」
二人とも握手を交わすと、奥からスーツを着た人が来た。その周りにはSPと思われる人たちも連れている。
「初めまして、海原航と申します。今回の案内役を仰せ使っています。荷卸ししている間時間があると思いますので、北海道の有名どころを案内させていただきます。よろしくお願いします」
航とも握手を交わすと、エリスは心の中ではとても気分が向上していた。




