交易
エリスはハルバードをアメリカに金属類を降ろしに向かわせて、とてつもない量のお菓子や食料品、各種メーカーのジュースを日本から貰いグレイブの中に入れる。そのお礼として、応急外傷治療を一〇〇個、トランクを四個日米均等に渡している。
「アメリカには話してると思いますが、五年したらあの金属類は回収しにいきます。その間の場所代としてこちらの製品を渡しに向かわせます。ただ、兵器類等の引き渡しはできません。こちらが選定した民間用の品だけをお渡しします。
日本には飲食物の提供を条件にこちらの品を渡します。」
アメリカ軍のお偉方に確認をした後に、今度こそ日本旅行に入った。だがアレスから念の為アンドロイド二体を護衛として付けることになる。
「こちらの人は……」
一人を想定していた航は二体居ることに驚いたが、エリスが話す。
「これはこちらで言うアンドロイドです。魔法技術を中心部に置いた旧型の物です。私の護衛でついてきています」
「アンドロイド!? しかも魔法ですか! それはロマンが……いえ、目的地に行きましょう。せっかくの日本を知れてもらえる機会が勿体ないので」
SFだと思っていた物が近くにあり知的好奇心が高ぶる航だが、それを押し殺して案内に徹した。
「あの、向こうにいるマスコミは大丈夫なんですか?」
エリスが指を指す先には、修羅場と化したマスコミや野次馬が自衛官に止められていた。辺りにはフラッシュライトの光が散乱してマスコミの顔が見えていない。
「大丈夫です。よくある光景ですよ。ささ、どうぞ」
高級車感がする車に護衛とエリス、航、風間が座り、後列から警察車両や武装した自衛隊車両が追いかけてきた。




