表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

第五話

測定が終わり、本部の来賓用ベッドを使って一泊した後、姐さんに新しい家…いや、寮…いや違う、Wi-Fiが整ったきれいなビジネスホテルのような部屋に通された。

今までのゴミ部屋に慣れていた俺にとっては、どこか落ち着かなく、だがそれと対極にどこか安心感が感じられた。


ふぅ…新生活…かぁ…


「よし!今日も2ちゃんねるを見るンゴ!」

そう高らかと宣言し、パソコンをいじる。やはり、いつもの習慣を続けなければ人は体の不調を起こしちゃうからねっ!


「おっ…ワイのレスが立っとるな…うひょーっ!承認欲求が満たされていくぅぅぅっっっ!」

心なしか、大きな声で叫んでしまったような気がする。


そう気づいた瞬間、隣に壁ドンされる。

今まで一軒家に住んでいたから、声の調節がわからないんだ。許してくれ。


だが、隣から扉が開いた音により、本格的に焦り始める。えっ、そんなにやばいことしたっすか…?


「おい!開けろ!」

聞いたことがある声が扉越しに聞こえてくる。えっと…誰だったかなぁ…?


「お前のせいで手元が狂って、エアガンの大事なパーツがどっかに飛んでったじゃねぇか!ふざけんな!早く表出てこい!」


あ…エアガンネキ…

ちょっと本気でどやされて辛いんですけど…小学校以来、女子と会ったことがなかったんですけど…


「出てこねぇみたいだなぁ!死ね!ゴミカスがぁぁぁぁ!」


銃声が聞こえ、ドアのロックが狙われていることに気づく。よし…2ちゃんに逃げよう…(決死の判断)


【悲報】ワイ、エアガンネキ(実銃)にどやされる


1=イッチ

赤坂春樹ワイ、ただいまエアガンネキ(実銃使用中)にドアのロックがぶっ壊されようとされている。誰か助けてクレメンス…


2

いや草


3

お前何したねん


4

最初釣りかと思ったけど、内容見たらとんでもないことになってて草


5

エアガンネキって早坂のことか?


6=イッチ

早坂って誰や?


7

こんな顔しているやつ

(画像添付)


8=イッチ

ああ!こいつやこいつ!今こいつに殺されそうになってる!


9

んで、何したねん


10=イッチ

簡潔に説明すると、姐さんに寮に入れって言われたのね。それで、隣にこいつがいるとは知らずに、ちょっと騒いでしまった訳よ。そしたらエアガンの大事な部品をなくしたらしく、現在進行系でドアが壊されそうとしている


11

いや草


12

状況聞いても本当によくわからないのが笑える。


13

四級冒険者ワイ、現場に突撃しようと思う。


14

おっ、いいぞ!行って来い!そして写真撮ってこい!


15=イッチ

西館の四階や!早く来てくれ!


16

セルフ状況提示助かる


17=イッチ

あかん、ホンマに壊れそうや。だけど、外から他の人の喧騒が聞こえてくるから、誰かが増援を送ってくれたのか?


18

ワイ、持ち前の脚力で到達。現状こんな感じ

(早坂が五人がかりで職員に止められている様子)


19

大の大人が五人いないと抑えられないのかよ


20

あの人、腐っても準一だぞ?


21

現状更新、早坂が五人をエアガンで適切に処理し、再びロックに向かって拳銃を放つ


22

もうそこまで来たら助けろよ。


23

四級ニキ!行け!


24

四級ニキ!四級ニキ!


25

お前しかいないんだっ!


26

しゃーねーなあっ!


27

うおおお!


28

行け!この戦争を終わらせるんだっ!


29

もうお前しかいない!


30

行くぞ!突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!


31

………どうだ………?


32=イッチ

………誠に遺憾ですが………


33

えっ


34

あっ(確信)


35

いや!まだ四級ニキは生きてるはず!な!みんな!


36=イッチ

外からグエッという声がし、その後から声が聞こえなくなりました…


37

四級………


38

戦死したんだな…だが、お前はただの犠牲じゃない!


39

そうだそうだ!四級ニキは自らの命を犠牲に、援軍を送るきっかけになったんだ!


40

有能ワイ、このスレを見せて職員に応援を要求


41

有能


42

これは有能


43

頭いい


44

なお、職員側は会議を開いている模様


45

職員が無能じゃねぇかよ


46

おい、今すぐ職員側の最大戦力をぶち込むべきじゃないのか?


47

ヘタレ職員!早く行け!


48=イッチ

そろそろヤバイで、なんか扉にヒビが入ってきた。


49

本格的にやばくて草


50

それ開いちゃったらお前死ぬんじゃね?


51=イッチ

………開いたってレスを売ったら、全員で、『あ』でも、『無能』でもいいから、このスレに大量に打ってくれないか?


52

なんでや!


53

それしか、早坂…いや、バーサーカーネキを止める方法はない。協力してくれるか?


54

しゃーねーなぁ!


55

俺達はお前の仲間だぞ?


56

職員会議の結果、姐さんが出動することに決定。今、全速力で向かっている様子


57

姐さん!


58

アラフォー姐さん!


59

やめろ!それを言うと社会から抹殺されるぞ!




どうやら姐さん呼びは一般的に浸透しているらしく、普通に通じるようだった。(なお、姐さんと呼ばれるのを嫌がっているのは姐さんだけの模様)

だが、姐さんが到達するよりも早く、扉が壊れそうだ。


何発目だろうか、大体で言ってしまえば、二十回ほどだろう。そのときに、ロックが破壊される音がした。


そして、その瞬間にエンターキーを叩いた。

パソコンに映る、無能の文字の羅列。徐々に力が強くなっている気がする。いや、強くなっていっている。


そして、顔を覗かせた早坂までの、約五メートルほどの距離を瞬時に詰め、左手で後頭部を支え、右腕で細い腹回りをがっちりとホールドし、それと平行になるように体を倒した。


要するに、Tを横向きに倒したような状態になった。そしてそのまま頭をぶつけさせないように気をつけながら、壁に激突した。


壁が大きく凹むほどの衝撃で叩きつけられた早坂は、目を閉じ、そのまま気絶した。

まあ、俺の手も犠牲になったが。

じんじんと痛む手を抑えながら、姐さんが来るのを待つ。





スキル【掲示板】

自分に関連する2ちゃんねるのコメント×0.01+1倍の身体強化がされる。


この男が、2ちゃんねるを愛し続けた結果生まれたスキルだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ