第四話
「さあ、大人しく行きましょうか」
「黒ローブうううっっっ!」
暴れる俺を、圧倒的な力で抑える黒ローブ。くそっ…なんでこんなに力が強いんだ?
「春風二級は一つの箇所限定ですが、最大で元の二十倍の力を出すことができます。もし、ここで春風さんが全力で腕に力を入れたら貴方の腕は木っ端微塵になるでしょうね」
俺の心を見透かしたかのようなタイミングで解説が入る。なんだこいつ。人の心が読める能力でも持っているのか?いや、まさか!まさかまさか!
「はいそうです。私は手枷や、足枷から人の心を読むことができます。戦闘には全く使えませんけどね」
そうだったー…調子に乗ってフラグを立てなきゃよかった。ん?というか、この能力を俺に対して使わせ続ければ実質俺が話さなくて済むんじゃね?
「…貴方はとんでもないことを毎度毎度思いつきますね…?私は最初にあったときにはスキル持ちだという情報を貴方から得られなかったため、彼を送り込んだのですが、あっさりと倒された挙げ句、窓から飛び降りられて焦ったんですからね?!分かってますか?!貴方が色々とやらかしたこと!」
はい。スイマセンデシター
「反省してないですね!全く!大体!この!スキルは!使い!続けると…!疲れて……!しまいますから………!長時間………この状態……は…!やめて………下さい………」
「あれ、というか、貴女の能力はこんな感じに束縛することじゃないの?」
俺の純粋な問いには、春風くんが対応する。
「あの人…風間さんは、自身の魔法を極限まで高めたんです。風間さんの本来のスキルは【光魔法】です。ただただ光を操るだけだったのですが、十五年ほどの鍛錬の末に、今のように束縛をしたり、その束縛から電気信号を読み取ることで、思考を読むことが可能となったのです」
「ちょっと待って、今十五年って言った?」
しんみりとしていたような顔だった春風くんが、急に真顔になる。あ、これウィークポイント?
だが、俺は2ちゃんねるで学んでいたことがある。『揚げ足は取れるときに取り、傷口に塩は塗れるだけ塗っておく』、と。
もちろん追撃の手は止めない。
「え?十五年ってことは、もうアラサー通り越して、アラフォーじゃない?で、その美ボディを維持してるの?俺が最初に見たときは二十五歳ぐらいかと思ってたよ?」
ちらっと足の方にいる風間姐さんを見ると、耳まで真っ赤に染めている。これが羞恥か怒りかは知ったこっちゃないが、好機と捉え、更に傷口を抉る。
「でもなぁ…いやぁ〜アラフォーだとは思わなかったなあ〜まぁ、姐さんと呼ばせていただきますわ(笑)よっ、姐さん(笑)!」
「さっさと息の根を止めておいたほうが良さそうね。もちろんあんたもよ。春風」
「ちょっと!落ち着いて下さい!全部僕が悪いですからこの方に危害を加えないで下さい!」
「なぁ〜早く行こうぜ〜?」
「「お前が傷を抉ったのが原因だろっ!」」
「はい…では、この検査機に手を当てて下さい…これで貴方のスキルがわかりますから。あぁ〜もう。こんなに大変な手続き作業は始めてだわ…」
「大変でしたねぇ〜」
「お前のせいだからな?分かってる?ちょっとお前のことが怖くなってきたぞ?」
結局、あの騒動は他の職員が駆けつけ、宥めたことで事なきを得た。ほんとに近くにいてよかった。春風くんが光から発せられた熱エネルギーによってやけどしそうになってたからね。
「さて、ここの装置に手を当てて下さい。そうすると、スキルや、身体能力等が出てきますので」
そう言われて装置に手を当てる。魔力がベールとなって現れる…そんな演出は一切なく、ただただ機械的に結果が表示されるだけだった。
「………全く、貴方はなんなんですかっ!」
姐さんが頭を抱えながら叫んだ。
【緊急】赤坂春樹について語るスレ
1=イッチ
なんだこいつ
2
ほんそれ
3
最初見たときヤケクソかと思ったわ。
4
誰か貼ってクレメンス
5
名前:赤坂 春樹
性別:男
スキル:掲示板
筋力:A+〜F
体力:A+〜F
精神力:A
俊敏性:A+〜F
体格:D
知力:C-
攻撃力:A+〜F
防御力:A+〜F
戦略性:D
なんやこいつ
6
草
7
草
8
草
9
確かにこれはヤケクソって思われても仕方がないわ。
10
こんなに振れ幅があるスキルってなんやねん。
11
早坂準一級ぐらいわかりやすかったらなぁ
12
あれはスキル名が狙撃だからな。
13
あとかわいい。
14
とりあえず貼っとくわ。
名前:早坂 紬
性別:女
スキル:狙撃
筋力:E-
体力:D-
精神力:B-
俊敏性:C
体格:D-
知力:A
攻撃力:A+
防御力:C-
戦略性:A-
これで準一級やぞ?
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準一で勝てるのが知力なんだよなぁ…
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だけど、早坂の場合はスキルが優秀で、それに匹敵する銃の実力があったからここの位置に落ち着いただけで、ステータスの面だったら二級にもっと優秀なのはゴロゴロいる。
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でも、化け物が生まれたなぁ…
18
あの人は超えられないけどねぇ…




