ソフィアの正体
「莉亜、私はソフィア。私は君で、君は私なの。」
鏡の中の少女は、静かにそう告げた。
莉亜は鏡の中のソフィアをじっと見つめた。
「どういう……意味?」
「文字通りの意味よ。私は並行宇宙から、あなたを救うために来たの。」
ソフィアは淡々と説明した。
「私を……救うため? どうして?」
「それは、私にも分からないわ。ただ、そうしなければいけないという衝動だけがあるの。」
ソフィアは少し間を置き、続けた。
「まあ、大事なのは『今』でしょ。どうやって助けるかがね」
「どうやって……?」
「私を呼んで、鏡に触れて。そうすれば、私たちを入れ替えることができるわ。」
「触る……? じゃあ、私はどうなるの?」莉亜は不安そうに聞いた。
「いい質問ね。入れ替わっている間、君は一時的に鏡の中に入ることになる。次に私が鏡に触れるまで、安全よ。」
その時、外から足音と話し声が近づいてきた。
「あの豚女、まだあそこに隠れてるんじゃない?」
「あー、まだいるわね。出てこさせようか。」
莉亜は震えながら小声で言った。
「しっ、静かに……。見つかったら……」
「大丈夫、忘れたの? 私は君を助けに来たんだから。」
ソフィアは自信たっぷりに微笑んだ。
【次回予告】
次回の『鏡の向こう』は……
「私は君で、君は私なの」
驚愕の事実を告げるソフィア。
「鏡に触れて、私たちを入れ替えよう」
莉亜は、その提案を受け入れるのか……?
つづく




