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彼女をNTRれたうえに車で跳ねられ、事故のお詫びに何でもすると言った運転手のお姉さんが実は……。  作者: beru


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第四十八話 彼女に避けられている?

「ただいまー」

 今日も放課後にコンビニでバイトをし、夜の十時過ぎに帰宅する。

 何だかんだで疲れるな、バイトって。

 しかし葉月さんの為だし、彼女へのプレゼント代とデート代を頑張って貯めるぞ。


「そうだ、葉月さんのSNSもチェックしないとな」

 この前は殆ど見ていなかったことがバレてしまい、怒られてしまったが、これからはちゃんと見て、定期的にコメントもしておこうっと。

「えっと……ん?」

 葉月さんのSNSの投稿をチェックしていくと、気になる投稿が目に入った。


『この前行った高校生くらいの男のコンビニ店員、超ムカついた( `ー´)ノ くせーし、キモイし、態度悪くて声もよく聞こえないし、何様って感じ。二度と行かねーわ、あんな店』

「…………え?」

 高校生くらいの男のコンビニ店員?

 もしかして、俺の事……じゃないよな?

 キモイとは最近、よく言われているけど、臭いとか態度悪いとかは流石に俺ではないのでは……普通に接客しただけだよな?

「まさかな」

 と思ったんだが、投稿日時を見てみると、コンビニで葉月さんに会った次の日の投稿だったので、俺のかもしれないし、そうでもないかもしれない……。


「き、気になるので聞いてみようか」

 ちょっと気になって眠れそうになかったので、葉月さんに電話で聞いてみる。

『何よ、こんな時間に?』

「あ、夜分遅くすみません。あのー、葉月さん。ちょっと気になる投稿があったんですけど、良いですか?」

『クソムシごときが気になる投稿なんて何かあった?』

 電話に出ると、あからさまに不機嫌と言うか、ぶっきらぼうな口調でそう聞いてきたが、もしかして本当に俺が電話してきたのが嫌だったりしない……よな?


「えーっと、何かムカつくコンビニ店員がいたって、投稿があったんですけど、それって……」

 俺の事かと聞こうと思ったが、怖くてハッキリ言えなかった。

『んーー? ああ、そんな投稿もしたわね』

「そ、そうですか。えっと、まさか俺の事だったりしませんよね?」

 意を決して聞くと、葉月さんはしばらく黙り込み、

『あのさー、クソムシ。世の中にコンビニってのがどれだけあると思っているのよ。そこらじゅうにたくさんあるじゃない。ウチの大学の中にもコンビニ入っているのよ。ムカつく店員なんて、毎日入っていれば一人や二人くらいるわよ』

「そうなんですね。はは、じゃあ、あれは俺の事じゃないってことですか?」

『さあね』

「さ、さあねって……でも、葉月さん、バイト中の俺に会いに来ましたよね?」

『私がどこのコンビニ行こうが勝手じゃない。あんた、いちいち、どこのコンビニにその日に行ったか覚えているの?』

 俺じゃないかと聞いてみても、葉月さんははぐらかしてちゃんと答えてくれない。


 こういう態度を取られると、もう俺の事じゃないかとどんどんおもってしまうんだが、仮にそうだとして何であんな投稿を?」

「あのー、俺の接客に問題があるなら、直接言ってくれると嬉しいんですが……」

『でも~~、私ってシャイだし、特に男の店員に話しかけるの恐いのよねー。たとえ、それがクソムシみたいな野郎でも、文句言って襲い掛かられたら、大変じゃない』

「ですよね! でも、俺は襲ったりはしないので! てか、付き合っているんですよね、俺達?」

『ふん、そういう事にしておいてやるわよ。でもさー、クソムシがバイトをしているって時点で、そのコンビニ行くの嫌よね。あんたみたいなキモイ男が店員している時点で、女子は来なくなるんじゃない?』

「いやいや、そんなにキモイですか、俺? 身なりも普通にしていますし、別に店長や先輩の店員からも何も言われていないですよ?」

 バイト中は身なりはキチンとしろと言われているので、何か問題があれば、店長や他の店員も注意くらいはするだろうし、葉月さん以外の客からのクレームはない。

 匂いは……ないよな? 


『キャハハ、本当にそうかしら? ま、良いわ。クソムシがバイトしている時は行かない様にするから。商品を聞いても、わからねーとか抜かす使えない店員だしさ』

「う……ま、まあそれは好きにしてくれていいです」

 葉月さんの家の近くにあるコンビニではないので、別に無理に来なくても良いとは思うが、何だか引っかかる言い方ではある。


『んじゃ、もう話は終わり? 私、これから、お風呂入らないといけないからさー』

「あ、そうですね。おやすみなさい」

 そう言って、葉月さんは電話を切るが、ものすごく釈然としない気分になっていた。

 俺がコンビニでバイトするの嫌なのか? だったら、そう言ってくれれば良いのに、ハッキリ言ってくれないとこっちも困ると言うか……まあ、辞めろとは言ってないから、もうしばらく続けてみるか。

 週に四回なら、月に七、八万くらいは稼げる計算だ。

 葉月さんを満足させるくらいのデート代くらいはどうにかなるだろう。多分。


 翌日――

「今日はバイトもナシか。ちょっとゆっくりできるな」

 そう思いながら、学校へと向かうが、バイトが入っているのは週に四回くらいなので、当然休みもある。

 だが週末には葉月さんと会いたいなー。土曜日もバイトは入っているが、期末試験も近いのでどうしようか悩みどころではある。

「葉月さん、どうしているかなあ……」

 気になったので、信号待ちの間に彼女にLINEを送ってみる。


 返事があると良いなあ……週末にもデートしたいのだが、葉月さんはモデルの仕事が最近、忙しくなっているんだろうか?

「とは言え、彼女が不機嫌なのはどうすれば良いか」

 最近、俺の事を気持ち悪いだのよく言っているが、あれは本当に彼女なりの愛情表現というか、叱咤激励と捉えて良いのかどうか。

 そうだと思いたいけど、あのSNSでの投稿が本当に俺の事だとすると、何だかそれも怪しくなってきているような……いや、きっとそうなんだろう。


「まあ、取り敢えず誘ってみよう」

 日曜日に会えますかと、LINEを送ってみる。

 期末試験も近いけど、構いやしない。試験より私に会う事を優先しろと言ってきたんだから、きっと喜ぶだろう。

『撮影の仕事もあるし、何よりクソムシと会うのダルイ』

「…………」

 速攻で既読、返信が来たが、お断りされてしまった。

 そ、そうだよな。モデルの撮影があるなら、仕方ないか。

 それに俺が期末試験が近い事も知っているんだろうし、私なんかと会って遊んでないで勉強をしっかりやれと言っているのかもしれない。

 とはいえ、いつなら会えるのかとメッセージを送ると、

『こんなクソ暑い中、外に出歩いたらお肌に悪いしー。クソムシと会ったら、変なにおいも付きそうじゃん』

「…………」

 えーっと、これはもしかして俺に会いたくないって事?

 彼女の真意を確認したかったので、通話できないかとメールすると、即通話に切り替わり、


『うっせーな、しつこいんだよ、クソムシ』

「す、すみません。あのー、俺、葉月さんとデートしたいんですけど、いつなら会えます?」

『いつなら? そうね。私が会いたいと思ったら、会ってやってもいいわよ』

「ですよね! はは、あの、もうすぐ期末試験があるので、それが終わったら……」

『あのさー、クソムシ。大学にも試験ってのがあるのよ。それでいい点とらないと、私、卒業出来ない訳。レポートもあるし、わかっているの?』

 ああ、大学も試験があるからそれで……うん、納得だ。

「なるほど! それはすみませんでした。でも、葉月さんとどうにか会える機会が作りたいなって思っているんですが……」

『じゃあ、家に来いよ。あんた、私に余計な足を使わせる気? こっちは忙しいんだよ、クソムシ』

「は、はあ……じゃあ、いつなら……」

『てめえで来いって言ってるんだよ。私、とーっても忙しいから。じゃね』

「あ……」

 空いている日を教えてくれと言ったら、そう言って切ってしまった。

 もしかして、避けられている……? ま、まさかね。だったら、家に来いなんて言わないはずだし、俺の行動力を試しているかもしれない。そう言い聞かせていった。



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