ひなつよコンビのお話 番外
ひなりちゃんと橋田の絡み。ほとんど単品みたいな感じです。ストーリーにはなんの影響もないです。 野 菜 生 活 系 男 子
目が覚めた。時計を見る。時刻は朝の5時半。
「よし。起きるか。」
目覚まし時計もなく5時半に目を覚まし、近所を一周ランニングし、帰りにコンビニで野菜生活を適当に買って帰る。
「ただいま。あとおはよう。」
「ああ、毅、おかえり。」
母親に挨拶をして、朝ご飯を食べて学校に向かう。大体いつもこんな感じだ。学校には自転車で行くつもりだったのだが、そうすると朝の6時くらいに出ねばならなくなる。電車は便利だ。
さて、学校に着いたが、通学ラッシュの時間帯で来てしまったらしく、校門前が非常に混雑している。電車は、俺の方面から来ている人が少ないからか混んではいないのだがやはり他の電車を使ってくる生徒もここで合流するのと、この学校の非常に多い生徒数も相俟って祭りの縁日のような混み具合だ。大人しくゆっくり前へ進んでいく。
「あれ、橋田ちゃうん?おはよう!偶然やな!」
どこからか萩野の声がする。この混雑状況じゃ彼女は全く見えないだろうと思いつつ、辺りを見回す。すると背中を軽く叩かれた。
「いや,,,その混んでて見つかりませんでしたみたいなんやめて,,,身長低いのはしゃーないやん,,,」
「あ、ああ。悪い。あとおはよう。」
「うん。おはよう。にしても困ったなぁ,,,いつもはもうちょい早くに来てるから、人並みに引っかからずに来れるのに、ちょっと寝坊したらこんなんに呑み込まれるなんて、もう教室がどっちかも分からんし,,,」
「なら、俺の鞄を持つなりして付いてこい。俺は分かるから。」
「おっ、さすが橋田〜そういうとこイケメンやなぁ〜。」
「そらどうも。」
教室の扉を開けると、木崎と水無がもう来ていた。座って2人で喋ってる。あいかわらず仲がいい。
「お、朝から椅子向けて二人で喋ってるなんて〜青春してんな〜。」
さっそく萩野がからかいに行っていた。
「はは、萩野さん、そんなんじゃないって。」
木崎がやんわりと否定する。こういうところで明確に否定して水無を傷つけたりしない所が、こいつの美点なんだな。俺が同じ立場だったら、そんなふうに上手くいなせるだろうか。
「おーい。どうした橋田。そんな難しい顔して、何考えてるん?」
「え、ああ。いや、別に。」
無理そうだなと、思った。木崎なら、この質問にもう少し場を和ませるような返答を返していたんだろう。
「なんか、木崎ってさりげイケメンだな。と思ったんだ。」
「ふーん。どんなとこが?」
「さっき木崎と水無の関係について、あいつ、やんわり否定してた。傷つけないようにしてたんじゃないかって。」
「ふーん。じゃあ、橋田はそんな木崎の性格を羨ましいって思ったんか。」
「ん?何故だ?なぜそう思った?」
「そんな顔してたから。」
「,,,そうか。俺ってそんなに分かりやすいか。」
「なんてな。」
「ん?」
「勘や。勘。」
「図星だったけどな。」
「まあ、橋田は橋田でイケメンやと思うよ。朝も頼りがいあったし。」
「そうか。」
少し心が温かい。他人に性格を褒められたのはいつぶりだったか。
「ありがとう。」
「なんや改まって。それに何に?」
「何でも。ああ、先生が入ってきた。」
「お!よし!橋田!今日も一日がんばんぞ!」
「おう。」
萩野の問いかけに、めったに見せない笑顔を返した。
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