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この露が落ちる時まで  作者: Mt.danple
6/11

遊びに行こうよ 中編

この話は前中後の三部作になります。というか、書いてる最中に無理やりそうしました。お楽しみ下さい。

 「わぁー!みんな!ボウリングにローラースケートに、色々あるで!なあなあ!どれから見に行く?どれから見に行く⁉」

 「あはは,,,ひなりちゃんテンション高いねえ,,,」

 斉藤さんがちょっと呆れたようにおどけて言う。大型のアミューズメントパークの割にそれほど混んでいない。今日は運が良かったんだなぁ。そんな貸し切りみたいな状態に、いつものしっかりした感じの萩野さんが子供のようにはしゃいでいる。なんだか新鮮だ。

 「だって楽しいもん!あ、見て!みんな!バトミントンあるで!対戦しようや!」

 「ああ、いいだろう。」

 「おっけ!俺もやるぜ!」私も!」

 萩野さんの突然の提案だったが、みんな乗り気だ。僕も久しぶりに体を動かしたくなってきた。

 「よし!決まりやな!形式はトーナメント。時間取らんように8本先取でいこう!」

 「「「「「おー!」」」」」

 萩野さんの一声でトーナメント戦に決まった。一回戦目は誰と当たるんだろう?


 僕の初戦は斉藤さんだった。これは男として勝たねば,,,

 「よし!木崎くん!本気で行くよ!」

 「それはこっちの台詞だよ!」

 久しくやっていなかったバトミントンだけど、思ったより体が動く!場が明るいお陰か?場の空気というのは身体能力までも上げてしまうのか!

 まずは一本。ああ、取られる。そこから2本巻き返して。さらに一本!僕の打った球がネットを,,,超えた!


 「おっけ!初戦は木崎くんの勝ちや!」

 疲れた。ギリギリ勝った。前言撤回。やっぱり体は動かさないと、いざという時動かない,,,

 「ぜえぜえ,,,木崎くん,,,強いね,,,」

 「いやいや,,,斉藤さん,,,も,,,なかなか」

 「二人とも虫の息やな。そんなんで大丈夫か!?」

 「「無理。」」

 とりあえず、初戦は勝った。

 次の試合は佐々木と萩野さん。これは萩野さんの完勝で終わった。正直、萩野さんが何をやっているのか、僕には全く見えなかった。戦った佐々木くんはひたすら、「やべえ、あいつやべえ。」とぶつぶつ言っている。

 その次は橋田くんと水無さん。これまた橋田くんの圧勝。力強い戦いっぷりだった。

 さてか次の試合は,,,


 「「「じゃんけんぽん!」」」

 「お、橋田くんがシードやな。ということは,,,」

 「おっしゃ!萩野さん!勝ちに行くからね!」

 「望むところ!」

 萩野さんとの戦いになった。正直、勝てるなんてこれっぽっちも思っちゃいない。ただ、全力で戦ってみたい!

 「よし!行くで〜!」


 完敗だった。読んで字のごとく。完全に負けた。どこに打ってもスマッシュで返され、頑張ってネット際に落とそうにも小柄な体からは想像できないほど高く飛び、閃光のごとく速い打球で返される。一球目から勝てない、それどころか試合にもならないと悟った。


 「へっへーん。どんなもんや!」

 「完敗です,,,」

 「ちょっと!ひなりちゃん大人気ない!」

 水無さんがフォローしてくれるけど、まさしくその通りだと思う。強すぎる,,,

 「すごいやろー!こういうのは得意やねん!」

 萩野さんは胸を張って得意げにしている。そこに、橋田くんが立ち塞がった。

 「よし。萩野。戦うか。」

 「よっしゃ!負けても泣かんといてや!」

 「それはない。俺は負けないからな。」

 決勝戦。果たしてどちらが勝つのか。全く予想もつかないものだ。

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