91話 誰のせいで
死神の合図とともにジェノサイドスレイが突入し攻撃を仕掛けてくる。何一つ戦闘準備をしていない奴隷解放団側は逃げることすらままならなかった。
ジェノサイドスレイのメンバーは銃を構えて団員ではない奴隷も含めて銃撃する。団員は奴隷たちを庇おうとするがまとめて始末される。断末魔とメンバーたちの狂喜が響き渡る。入り口付近にいた奴隷の彼らは助けも呼ぶ暇もなく呆気なく殺される。
死神「まだ奥の山のようにいる。殺し尽くせ!」
メンバーたちにはアジト内を進むように命じる。死神は入り口付近で立ったまま動かず能力を使用し続ける。
奴隷解放団の仲間になっていた奴隷倉庫の元職員のアイルが異常な音と気配で襲撃を察知する。手遅れだったが早急に他の者にも連絡するため緊急の放送を流した。
アイル『緊急、緊急! 何者かの襲撃を受けています。各自の判断でここを脱出してください。』
アイルにはジェノサイドスレイによるものとは分からなかった。隠れているこの場所を一体どうやって見つけたのかも気になっていた。
その頃、ゼストはガイアを取り逃がしてしまい、とりあえずここの者たちを避難させていた。
ゼスト(操られていたなら一体誰に? サリアはもういないはず。別の能力者?)
その時、放送が聞こえてかなりまずい状況だと考えてしまう。襲撃した者と操っている者は同じか近くの者。そして、タイミングを合わせて襲撃を行った。そこまでは彼でも推測はできた。
彼は近くの者と一緒に他の出口を探して走り回る。しかし、どの出口も塞がれ通れなくなっている。
ゼスト「何かがおかしい。」
すると近くにいた奴隷の一人が突然、別の奴隷に向かって銃を取りだし発射する。一人が倒れてまた次の者が狙われた。
ゼスト(この人も操られている。操られているのはガイアだけじゃない? 出口が塞がれているのもそういうことか。)
ゼスト「やめろ! これ以上動くと撃つ!」
発砲した者にゼストは銃口を向けた。どこまで意味があるかは分からなかったが少しでも止めたかった。そんな行為を嘲笑い、死神が彼の前に現れる。
死神「撃ってみろ、そうすればお前は奴隷解放団の敵になる。もっとも奴隷解放団のやつらを生かしておくつもりもないがな。」
ゼスト「そうか、お前がガイアを操ったのか!」
怒りで即座に死神に銃を向けた。こいつなら何の迷いも躊躇もなく撃てる、ゼストはそう思った。
死神「感謝しているよ。お前がここに通信を繋げたおかげでここが分かった。これで奴隷解放団は終わりだ!」
ゼストにとってそれは衝撃の言葉でしかなかった。




