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能力社会  作者: コイナス?
1章 憎しみの世界
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88話 襲撃準備

 ゼストの去った後、建物に一人の男が近づく。誰も生者がいないことを確認した上で、放置された遺体の損傷をチェックしていく。遺体の尊厳など気にもしないで不要なものは投げ捨てていく。必要なものだけを確保し、男は笑みを浮かべる。


死神「これで戦力は増えた。」


 男の正体はジェノサイドスレイのリーダーの死神だった。単独でも襲われても対処できる自信があった。奴隷解放団を潰すために行動していた。

 目的が済ませてその場を立ち去った。残された分の遺体はそのままで放置した。



 車で移動し、近くのアジトの部屋に戻る。

 

死神『シェリー、幹部の連中に話がある。』


 奴隷の掃討作戦が終わったばかりのシェリーに連絡を取った。テレビ電話で幹部全員が揃うのを待った。


死神『これで全員だな。まずは報告を聞こう。』


 シェリーを含めて幹部は八人。その全員が多くの奴隷を殺してきた。死神は幹部たちよりもさらに殺害数は上。

 彼らは今までの戦果を誇らしげに報告する。奴隷以外の者を巻き込んだ作戦を行った者もいた。


死神『みんな、よくやってくれた。』


 ほとんど抵抗のないに等しい奴隷ばかりの相手しかしていないのだからまず負けるわけがない。そんな殺害数で調子に乗っている彼らは端から見れば滑稽でしかない。所詮はできたばかりの組織。そんなことにはこの場の誰一人気付いていない。死神と名乗っているこの男も大した者ではない。


死神『これからお前たちの何人かには作戦に参加してもらう。この作戦には私も参加する。』


 作戦は奴隷解放団のアジトを強襲するものだった。作戦動員数はかなりの数となる。この作戦で奴隷解放団を全滅させるつもりであった。

 作戦の概要を一通り説明を終えると幹部たちからの質疑応答に移った。


エースグ『奴隷解放団のリーダーは殺害しても構いませんか? それとも生け捕りにしますか?』

死神『できればそいつだけは生け捕りがいいな。他は必ず全員殺せ! これ以上、害虫どもを放置すれば世界が崩壊する。』


 生け捕り後は拷問をして情報を吐かせる予定だった。隠れている仲間も掃除しなければいけない。


 通信終了後は各々が作戦の準備に取りかかった。これは組織の今後を左右する重大な作戦でもあった。

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