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能力社会  作者: コイナス?
6章 暗躍
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98話 最強のケミール

 ケミールを倒すためにキルたちはアジトの奥へと進み大きな扉の前に来ていた。あえて鍵が掛かっておらず罠も無さそうだった。だが能力を使うまでもなくこの先にケミールがいる、そうキルは確信していた。覚悟を決め扉を開けた。


ケミール「やっときたか。」


 そこには想像通りケミールとその側にオートマタが二体いる。


キル「お前がケミール・コードか。」

ケミール「そうだ。俺こそがケミール・コード。俺はキル・コープス、リザ・マーティン、お前たちを生け捕りにして新たなビヨンドを造り出す。俺ならお前たちごとき殺す必要もない。実力の差を思い知るがいい! 能」

キル「させるか!」


 ビヨンドの力を使われないようにキルは音を封じるつもりだったが能力が既に使えない。


ケミール「ランスロットができるくらいのことをこの俺ができないとでも思ったのか? 言葉などただの手段の一つ。ビヨンドの力は酸素を介して使う。今までは空気と思っていただろう? お前たちは何も知らない。だから勝ち目などない。ツヴァイ、借りるぞ。暗闇に呑まれろ!」


 キルたちの視界が奪われ真っ暗になる。ケミールは続けてキルの能力で音が聞こえないようにし五感の二つを封じた。


キル(やはりこの手も使ってきたか。)


 キルたち全員は予め用意していた骨伝導イヤホンと小型カメラを装着して前線に出ていないクリーンやシークレットたちに情報を送る。これによりクリーンたちが目となりイヤホンからの指示でキルたちは動くことができる。至近距離から発せられるイヤホンの音は能力では封じることはできない。それはキル自身が一番よく知っていた。


キル(対策はしていたが戦況は不利。しかしいつまでも音を消すことはできない。まして初めて使う能力ならなおさら。能力共有と遮断、この人数相手にビヨンドの力を使いつつ能力を平行しての使用は脳に多大な負担を掛ける。)


 キルの予想通りケミールの能力共有が不完全になっていた。それに気がついたアリーは能力を使って風で空気の流れを変える。


リザ「キル!」


 声も普通に聞こえるようになっている。


ケミール「慣れないものではうまくいかないか。ふ、いい経験をさせてもらった。レヒト、リンクス、お前たちオートマタは援護を、俺が前へ出る!」


 ケミールは共有して保存していた能力、瞬間移動で弱そうな敵の背後を取りリザの能力麻酔針で眠らせる。気を取られている内に他の敵をレヒトとリンクスが同じ手法で無力化する。


キル(く、戦闘力の低いものから攻めてきている。)

ケミール「まずは数を減らす。徐々に追い詰めてやるぞ!」

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