84話 キメラ人間
ヌルがここへ来た理由は他の円卓の騎士とケミールがこの場にくるまでの時間稼ぎ。できればキルは始末しておきたいと考えてはいた。
キル(新手か。音がほとんど聞こえなかった。この敵は……違う!)
キルはヌルから瞬時に間合いを取り衝撃波を間隔をおいて複数放つ。それら全てはいとも簡単に相殺されてしまう。
キル(ビヨンドの力……ではない。同等の衝撃波、音を出して打ち消したのか!)
ヌルもキルと同じような衝撃波を発したことにより攻撃を防いでいた。もっとも彼女のそれの元は能力でもビヨンドの力でもない。
アインス「ヌル、お前……」
ヌル「へえ、キルは驚かないんだ。」
キル「超音波の応用で衝撃波を形成して相殺させたところか? まだ手の内は残しているということか。」
ヌル「正解。ケミールや他の狂った研究者に死ぬまで体をいじられてね。私は戦闘用オートマタだけどキメラ人間なんだよ。でもビヨンドの力は失敗して使えないけど。」
戦闘用オートマタの実験として動物の細胞を取り込んだことで様々な生き物の特徴を再現できる。彼女の体を変化させることができる能力でそれらを自在に使うことができる。しっぽもその一つ。
キル(能力以外も警戒しなければ。……どれか嘘である可能性も捨てきれない。)
キルとフェイは警戒したがゆえに後ろに下がってしまう。アインスはその時を狙いビヨンドの力を行使する。
アインス「ヌル、助かった。能力共有、遮断!」
フェイは慌ててアインスを狙って撃つが彼の視界に入り攻撃は無効化される。そこへ追い付いたリザたちがキルと合流する。
リザ「逃がさない!」
ヌル「こちらも増援を呼んである。その程度でやれると思うな。」
リザ「増援が来る前に倒してみせる!」




