78話 勇気VS恐怖2
ライリー「この正体は恐怖か! なら俺の勇気で!」
ガレスに能力を共有、遮断されており既にライリーたちの能力は封じられていた。
ライリー(能力が使えない……これがリザたちが言っていた新人類ビヨンドの力。)
ガレス「今頃能力が使えないことに気付いたか。」
ライリー「それでも!」
声はかろうじで出せるのに拳銃がまともに取れない。銃口すらガレスに向けることさえ不可能だった。ガレスはまるで作業を淡々とこなすかのように逃げ惑うライリーたちを拳銃で撃っていく。まだガレスは彼らの能力を共有しておくために致命傷は避けておいた。元の能力者が死ねば共有することも出来なくなり能力は使えなくなる。
ガレス(こいつらの勇気の能力以外も大した能力はないな。早いところ殺すべきかな。……まて、それは僕がこいつらに恐怖を感じているということなのか?)
もう長く持たない敵を放置したところで問題はない。だがそれをしようとしないのは油断などではなく恐れを抱いているから。ガレスがビヨンドとしての力を持っていてもなおこの感情は消えなかった。
ガレス「気に入らない。僕がこいつらに怯えてなるものか! 何のために脳をいじくり回されたんだ! 全ては誰にも負けない力のためだ!」
彼はライリーの能力、勇気で自分に勇気を与えてライリーたちを完全に殺す決意をする。
仲間「ライリー、負……けるな。立ってくれ。」
痛みと恐怖で動ける理由が全くないはずのライリーの仲間の一人が立ち上がり銃口を向けようとする。
ガレス「雑魚が、そんな体で!」
ガレスは立とうとする彼をあっさり銃撃する。しかし、慣れていないとはいえ思わず急所が逸れる。
仲間「ライリー……能力がなくても……勇気は……」
ガレス(狙いが外れた? 怯んだとでもいうのか。)
その仲間の声は間違いなくライリーに届いていた。今のライリーに勇気の能力は使えない。それでも彼らの勇気は確かにある。
ライリー「そうだ……俺たちはまだ!」
ライリーが血塗れのまま思い力で立ち上がる。ガレスからすれば恐怖で押し潰した彼らが再び立つなどありえなかった。
ガレス(何が、起きている? 恐怖が効いていない? 勇気の能力が使えているのか!?)
ガレスに能力関係なくライリーの姿から恐怖を感じる。半ばパニックになり狙い定めることができずに乱射する。それに対しライリーは一切避けようともせずに前へと足を進める。
ガレス「あり得ない! 恐怖が負ける? こっちにくるなああああ!」
仲間「いけ! ライリー!!」
ライリー「うおおおお!」
後先など考えず拳銃も捨ててライリーは全力で突っ走る。勇気と力の限り拳を握り締めた。
ライリー「これが俺たちの勇気だ!!」
拳の一撃でガレスを殴り飛ばし倒すことができた。彼らは恐怖に打ち勝ったのだ。




