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能力社会  作者: コイナス?
6章 暗躍
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71話 二班の襲撃7

 セリカは全身が血だらけになりながらもヌルの動きを予測し彼らの追撃をぎりぎりでかわしていく。


セリカ(このままでは持たない。)

ゼスト「セリカ、ここは撤退する。」


 民間人が逃げる時間は稼いだ。逃走用の車もレイが手配し敵の乗ってきたであろうトラックにも細工しているはず。


ヌル「逃がすものか!」


 ゼストとセリカは持てる発煙弾をばら蒔きオートマタの狙撃ポイントから逃れようと画策する。だがヌルの動きは早く彼女には追い付かれていく。


ゼスト『レイ、3と545を連れて撤退の用意を! ……どういうことだ? まともに繋がらない!?』


 通信機でレイたちに連絡しても一切応答がない。最悪の結果になった可能性があった。


ヌル「そんな通信する時間など与えるか!」


 繋がらないゼストとは反対にヌルの方にはケミールから通信が来ていた。


ケミール『ヌル、ガラハットとベディヴィアがやられた。そこでアーサーを手配し二人を倒したものらを実験材料として捕獲することにした。ヌルもセリカ・アライブは捕獲しろ。必ずだ。』

ヌル『しかし奴らは強敵です。殺害した方がいいかと』

ケミール『黙れ、ビヨンドの失敗作が! オートマタごときが口を挟むな。』

ヌル『……ゼスト・アライブはどうしますか?』


 ケミールは少し間をおいて静かに怒るように返答する。ヌルからすれば決死の戦闘中に連絡するなと思っていた。


ケミール『あのレスター・マテリアルが作った下劣な作品など絶対に壊せ! あれだけは残すな!』

ヌル『分かりました。』

ヌル(好き放題言いやがって。クズやろうが!)


 この会話の隙にゼストが懐に入り込み手を伸ばしてヌルの首を掴み能力で燃やしていく。


ヌル「やってくれたな!」


 ヌルは全力で首に伝わる熱を能力で逃がそうとし同時に手首から先を刃物に変えてゼストの体を切り裂いた。致命的なその傷はゼストが掴んだ首を放すには充分だった。セリカの攻撃もしっぽであしらっていく。


ゼスト「……まだ!」


 発煙弾の煙が薄くなり再びオートマタによる射撃でセリカも逃げ場を失いつつあった。出血はゼストとセリカの体力をかなり削り逃げることも困難。二人は遂に追い詰められヌルのトドメと思わしき攻撃が出ようとする。


ヌル「ここまでよく耐えた。ゼスト・アライブ、これで! ……何!?」


 突然、煙とともにオートマタが倒れていく。そして、その先に謎のものが迫ってくる!


ヌル「赤いくまの着ぐるみだと!?」

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