70話 二班の襲撃6
ヌルはしっぽの先にナイフを取り付け投げられるように準備し両手に拳銃を構えてゼストとセリカを狙い撃つ。二人は当然難なくかわすがヌルのしっぽで思いがけないところからゼストに向けてナイフが投げつけられる。
ゼスト「く!」
ヌル(予想より動きが鈍い。恐怖の効果とオートマタの戦闘で消耗しているな。)
セリカも拳銃と爆弾でヌルに対処するが同様に皮膚を硬化させているため攻撃が通らない。
セリカ(分かりにくいけど一部だけじゃなく全身が硬い。拳銃も爆弾も効かないとなると私には勝ち目がない。)
彼女にできることはゼストの援護となる。ゼストは彼女の動きに合わせてヌルに接近し炎による攻撃を試みる。しかし命中する寸前で霧が発生し炎の勢いが落ちてきた。
ゼスト(それでも!)
そのままヌルごと燃やそうとするが全く彼女は燃えない。その間にセリカが発砲してもしっぽで弾かれてしまう。
ヌル「効きはしない!」
ヌルは能力の応用で体内のものもある程度操ることができる。それを使って体の水分を外に出してそれを霧へと変換させていた。皮膚の外側は金属のままで内側の熱は同じ要領で外へと放出させている。そのため炎による攻撃も通用しなかった。
ヌル「接近すれば何とかなるとでも!?」
続けて手の指先の形状をドリル状にして回転しながら伸ばしてゼストに当てた。彼は予想すらしていなかった。普段なら殺気などで直前に感じられるが恐怖の影響でそれすらもまともにできない状況。
ゼスト(何!?)
一発目は腹部で二発目は胸部にドリルが飛んできてえぐりとられる。こちらの攻撃が一切通じないうえにしっぽも含めた不意打ちを仕掛けてくる。ゼストとセリカにとって相性は最悪だった。
ゼスト(こいつ強い。)
彼は出血したまま後ろに下がるが遠くからオートマタによる狙撃でいくつもの弾丸が飛んでくる。セリカも狙われて反撃を考えるがあまりにも距離が遠かった。
セリカ(確実に追い込まられる状況に持ってこられている。)
二人は反撃のことさえ忘れ銃弾を避け続けていく。その隙をヌルは捉えしっぽをバネにしてセリカの至近距離にまできていた。
セリカ(早い! なら私の能力、能力の誘導を!)
ヌルは狙いがずれたもののセリカの体をドリルで引き裂いた。




