68話 二班の襲撃4
3(何だ、これは……手が震えそうになる。恐怖なのか。)
545も重傷で死の恐怖を感じてしまう。これが能力によるものとは考えもしない。
545(死にたく……いやここで終わってたまるか!)
恐怖を感じている3を見てガラハットは笑う。
ガラハッド「怖いか? 怖いだろ!」
3「ああ。怖いさ。痛いのも死ぬのも……何よりここでお前らに屈することが!!」
3は左手で545を引っ張りながら後退しつつ拳銃を撃っていく。それをベディヴィアが盾で吸い込んでいった。
3(やはり飛んでくるものを盾で吸い込む能力。能力者本人に当たれば効果はあるはず。)
逃げる彼にガラハッドが3の能力で無数の刃物を作り投げつけた。
ガラハッド「自らの能力で死ね!」
3は飛んできた刃物を完璧に見切りその内の三本を右手で瞬時に掴み自分のものに変える。
ガラハッド「あり得ない! 能力も使わずに!」
ベディヴィア「ガラハッド、さっさとあいつを殺すよ!」
二人は恐怖を与えても粘る3に慌てていた。能力も使えない彼を脅威と無意識に感じている証拠でもある。3と545は密かに作戦を練る。
3「545、まだ動けるか?」
545「あいつらはこっちの能力を使うことができた。だが俺が死んだと思ってから向こうは俺の能力は発動できなくなっている。だからか今の俺は能力が戻ってきた。まだ死んだふりをするからここぞという時に決める。」
3は二本の刃物を545に託し自身は一本で戦うことを決める。左手で545を抱えたように見せ掛けて透明な壁で浮かせている。
ガラハッド「今度こそ死ね! 劣等種が!」
ガラハッドとベディヴィアの二人が同時に攻めに来ていたが攻撃は大振り。まともな訓練も実戦経験も浅く焦りもある。3は今度こそ軌道を読んで流れるようにかわしジャンプする。そのまま刃物を敵の反対方向に捨てるように投げ拳銃を構えて引き金を引いた。
ベディヴィア「そんなもの!」
3の予想通り弾は盾に吸い込まれるが盾の周りに545が壁を作る。それによって吸い込む範囲を狭めることができた。平行して545は足場を壁で一瞬だけ形成し貰った二本の刃物をブーメランのように敵の背後を狙って投げる。
ガラハットたちは反応するが盾が固定されて動かないため攻撃が防げない。ガラハッドはどうすることもできずに右腕は刃物が突き刺さる。
ガラハッド「ぐああああ!」
ベディヴィア「く、盾を捨てて逃げれば!」
彼女だけは慌てて盾を捨てて刃物を剣で切り払うが、時間差で3の飛ばした刃物が襲いかかる。流石に対処できずに傷を負う。
ベディヴィア「私は……最強の盾を持つ円卓の騎士だ。こんな奴らに……」
545「さっき捨てたじゃないか。」
3と545はとどめの麻酔銃を撃ち二人を倒した。




