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能力社会  作者: コイナス?
1章 憎しみの世界
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63話 追い詰められた自由の民

 シェリーの命令でミーアは待ち伏せていた自由の民の構成員数人を確認する。彼女は物陰に隠れて発見されてはいないが、相手の能力が不明なため動けずにいた。殺害するだけならこの距離でも能力を使用すれば可能であった。しかし、その中に民間人がいるかもしれない。盗聴器で声は聴いているものの顔までは分からなかった。

 数人の内、指示らしきものを出しているものがおそらく構成員。彼女は当たりを付けて襲撃する。

 能力で構成員らしき両腕と両目を切り裂いた。あまりの激痛で叫び苦しみ、他の者は奇襲に困惑する。ミーアは通信機をそこに向かって投げて声を流した。


ミーア『こちらはジェノサイドスレイ。自分達の持っている通信機を破壊した後、両手を上げそれぞれの名前と能力を言え。さもなくば全員殺害する。』


 実際の攻撃と被害者の姿を見たら恐怖で彼らは答えるしかなかった。彼らは通信機を壊し名前と能力を順々に言っていく。

 自由の民を絞りこんだ彼女は姿を現すとすぐに特定した者を射殺する。銃の扱いはもう慣れたもので六人を撃つのに十秒も要らなかった。

 残された自由の民の協力者たちは恐怖で震えながらも彼女に銃口を向ける。


平民「よくも!」

ミーア「撃つつもり? その前にあなたは死ぬよ。あなたは自由の民に騙されているだけ。」


 彼女の言葉など耳を貸そうともしない。


平民「うわあああ!」


 一人が恐怖と混乱で思わず力が入り引き金を引いてしまう。しかし、彼女は銃弾と銃本体を能力で切り裂く。他の者の全ての銃も破壊し投降を呼び掛ける。


ミーア「もう終わりよ。」


 投降した彼らの体を縛り拘束する。




 その頃、ゴードンは作戦の失敗に苛立っていた。残された手段はもう少ない。一か八か、ゴードンはあの方に増援を頼むことにした。


ゴードン『すいません、トラン様。増援をお願いします。』


 自由の民のイギリス領支部のトラン・ノールトに連絡を取る。


トラン『すぐに行けるのは俺だけとなる。責任はお前が取れ。』

ゴードン『勿論です。』


 トランは準備をすぐに済ませ現地へと急いだ。

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