50話 奴隷解放団
ジェノサイドスレイが動けず、処刑台は大勢のギャラリーで覆い尽くされた。その中に混ざってたリザが十字架から奴隷たちを解放する。
リザ「みんな無事みたいね!」
助けられた彼らはリザに礼をいいギャラリーに混ざ込む。これで逃がすことはできる。
リザ『人質は解放した。』
仲間に報告し、皆が歓喜する。勝利は確定した。誰も死なずに成し遂げた。
しかし、本題はこれからだった。すべてはこのため。
シェリー「何故、ただのギャラリーがお前たちを助けるような真似を!?」
今回のことはどう考えてもギャラリーの動きが狙っているように見えた。
ここであり得ないと想定していなかった可能性にたどり着く。
シェリー「まさか、ギャラリー全員が協力者!?」
スジュンは質問には答えない。ある意味沈黙が答えとなる。
スジュン「最後にここから仲間全員を連れてここから逃げろ。次あった時は容赦はしない。」
シェリー「たかが奴隷が調子に乗って!」
そうは言ったものの彼女に打つ手は何もない。敵の数も正体も分からなければこちらが危うくなる。信号弾を空に打ち、その場から仲間を引き連れ逃げる。
封じていた出入口が切り裂かれたように壊れ、その先に何台かのトラックが来ていた。
ミーア「勝手なことをして申し訳ありません。」
ミーアが先回りして組織から人手と車を借りてきた。
シェリー「今回は助かった。ありがとう。」
全員が急いで車に乗り込み撤退する。車中の誰もが敗北感に包まれていた。
ミーアは複数の携帯電話を取り出して映像を見ていた。処刑場のあちこちに仕掛けていた隠しカメラの映像と生中継されているままの動画だった。
ミーア(まだ何かをするはず。)
十字架が倒され、処刑台から人が去った。そこから煙が巻き上がりミーアとその仲間がいた。その様子も動画に出ている。
ミーア『私たちはジェノサイドスレイではありません。奴隷解放軍でも自由の民や軍、警察でもありません。
私たちは奴隷解放団! ジェノサイドスレイ、奴隷解放軍と敵対する組織です。彼らは、いえ、世界は間違っています。差別、腐敗、虐殺。そうしたものを正すために私たちは戦います。自分たちが正義とは思っていません。ですが誰かがやらなくてはいけない。
殺され続ける奴隷を救うために、悲劇終わらせるために私たちは、奴隷の解放を目指します!』
世界そのものに対する宣戦布告でもあった。これこそが協力者を協力させる条件。そうでなくてもリザたちはこれを行うつもりだった。このままでは何もない変わらない。
だからこそ変えるために『奴隷解放団』として戦い続ける。それがたとえ世界だとしても。




