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能力社会  作者: コイナス?
1章 憎しみの世界
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48話 処刑場の戦い3

 シェリーの命令でミーアは拘束された上で、作戦から外した。スパイの容疑がかかったが確証もなしに始末はできない。仮にも仲間を殺したくはないという感情も少しはあった。


シェリー(ミーアがスパイだったとしたら、色々と不自然なところがある。スパイならこうなる前に手を打っているはず。……あの子は事情があれだから仕方がないのかもしれない。)


 全く気にかけてないわけではなかった。しかし、作戦に私情を挟めば失敗する、そんなことは分かりきっていた。


 ジェノサイドスレイこそが私情と憎悪、罪だらけの腐りきった組織だということには一切気がつこうともせずに。



シェリー(それにしてもスピーカーから何一つ進展がない。本当にあの男が来ているなら動きがあるはず。どちらにせよ、手を打つ必要がある。)


 いくつかある出入口を封じるように命令した。スピーカーの件で何人かの仲間が動揺していたが、封鎖は完了した。キル・コープスが居てもいなくてもこれなら中にいるであろう奴隷を逃がすことはない。




 少しは離れたところにいたリザは出入口の封鎖を確認しそれを仲間に伝えた。ここまで彼女たちの計画通りだった。


リザ『全て順調にいっている。ここからが正念場よ。』


 リザの合図でカメラの担当をしていたスジュンがシェリーに近づいた。



スジュン「シェリー様、失礼します。キル・コープスと名乗る者からこのような音声レコーダーを渡されました。」


 ギャラリーたちには聞こえないように小声で伝える。十字架の近くの担当を他の者に任せて、シェリーはその場をスジュンとともに離れる。


シェリー「これが音声レコーダーか?」


 爆発物でないことを確認した上で、音声を再生する。スピーカーと同じ加工された音声だった。


『何ヵ所か爆弾を仕掛けた。見物人たちを見殺しにしたくなければ人質となっている奴隷を解放しろ。そうすれば起爆はしない。』


 これを聞いたシェリーは納得し、


シェリー「やはりミーアは正しかったようだな。


 スジュンに銃口を向ける。敵であることをシェリーは確信した。だが、スジュンは一切表情を変えない。まるでこうなることを知っていたかのよいに。


スジュン『お前は撃てない。ここで撃てば組織もろとも終わる。』

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