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能力社会  作者: コイナス?
1章 憎しみの世界
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47話 処刑場の戦い2

 これまでのリザたちの動きにミーアは疑問を抱く。なぜ、スピーカーなど使用したのか、キル・コープスは本当に来ているのか。


 これらが敵の作戦ならジェノサイドスレイの作戦は失敗する。そう感じ始めていた。


ミーア(もう既に奴隷は動き出している。スピーカーを破壊したところでもう手遅れ。)


ミーア『すいませんが、全員点呼をお願いします。』


 ここにいただけでは状況を把握できない。


シェリー『たかが構成員の一人が勝手なことするな。自分の持ち場に着け。』


 ミーアにはその権限はない。だが、ミーアの言うことも一理あるため点呼をとることにした。五十人以上いるため、シェリーは全員の名前と顔は覚えてはいなかったが、問題は浮上しなかった。


ミーア(何か違和感がある?)


 感じたそれが不明のまま続行する。




 リザたちはジェノサイドスレイ側からの通信機の点呼を何とかごまかし、次なる行動に出る。


 スジュンが敵の通信機で呼び掛ける。先ほど通信で名前は把握できた。


スジュン『シェリー様、先ほどあちら側に怪しい人物を見かけました。』


 シェリーはそれを信じて他の者に確認させる。これを何回か繰り返せば救出の隙が生まれる。



 そう考えた矢先、スジュンの後ろから声がした。


ミーア「誰だ、お前は!? ジェノサイドスレイではないな?」

スジュン(いつの間に? 怪しまれる要素はなかったはず。ここの本来の人はトイレに閉じ込めている。この声は通信機のあの女か。)


 ミーアに銃を突きつけられ少し焦る。しかし、咄嗟に頭を回転させ、機転をきかす。


スジュン「ミーアさんですね。いやだな、私も構成員の一人。お忘れですか?」


 構成員の一人が、五十人以上いる構成員全員を覚えているはずがない。仲間のふりをすれば乗り切れると踏んだ。


ミーア「私は作戦のメンバーの全員の顔、名前、声を知っている。お前のような奴は知らない。」


 点呼の時の声の違いで敵がいると彼女は見抜いた。


スジュン(敵だと分かっているのに撃てないのは発砲音が発するからか。他のカメラが異変があればこちらを向く。それにこの女はただの構成員。敵の指揮官であるシェリーからはあまり信用されているとは言い難い。)


 ミーアの立ち位置を逆手に取り、通信機を密かに繋ぐ。


スジュン『ミーア、どういうつもりだ? ここで俺を始末して手柄を得るつもりか? もしくは奴隷側のスパイか?』


 その通信はジェノサイドスレイ全員が聞いている。これで彼女は彼に手出しができない。不完全な組織の穴をつかれてしまう。


シェリー『ミーア、持ち場を離れて何をやっている? そこで両手を上げ大人しくしろ。下水道の件もある。少しでも妙な真似をすれば命はないと思え。』


 完全に彼女の動きが封じられた。単独行動が裏目に出ることになった。

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