45話 処刑場の裏側
リザたちは下水道の戦いから息を潜めるように過ごしてきた。ただジェノサイドスレイから逃げていただけでなく、反撃に備えて準備を進めていた。
ガレストたちから奪った金等で様々なものを得ることができた。死んだ者から持ち物を奪うことは、その時は抵抗があったが生きて戦い抜くには必要だった。
奪った物の一つに携帯電話があり、そこから情報を入手していた。
そこで驚愕のものを見てしまう。そこにはジェノサイドスレイが捕まえた奴隷たちの公開処刑を動画で生配信するものだった。
これを止めるためにリザたちは話し合った。自分たちにも責任があることから誰も公開処刑の阻止を反対しなかった。
リザ「こんなこと許されるはずがない。何としても止めてみせる。」
スジュン「それに関しては俺たちも同意だ。だが、これは間違いなく俺たちを誘うための罠だ。」
リザ「それを突破するにはどうしたらいい?」
少ない人数で彼女は少し弱気になってしまう。
スジュン「奴隷解放軍の連中など当てにはできないし、もし来てもあいつがいるなら敵対する可能性すらある。あまり時間がないこの現状では、この近くで協力者を探すしかない。」
リザ「そんな人がいるの?」
普通に考えれば奴隷に味方する人間など皆無。
スジュン「奴隷に味方するという意味ではまずいないと考えた方がいい。しかし、ジェノサイドスレイに敵対、もしくは快く思っていない者を探すのはそう難しくない。」
ジェノサイドスレイは奴隷の虐殺で少なからず平民や貴族などを巻き込み殺害している。悪評自体はかなり出回っている。
スジュン「実際、上がっている動画に奴隷に混じって奴隷倉庫の元職員がいた。」
リザ「確かに、探せば見つかりそうね。でも、当日の作戦はどういう風にする?」
スジュン「大まかには考えてあるが、細かいところや指揮はリザにお願いしたい。」
リザは断ろうとしたが、スジュンだけでなく他の者からもお願いされた。彼女が今までの成し得たことは彼女自身が思ってるよりはるかに大きかった。
スジュン「戦うことを決めたのも君だろう?」
あの時の言葉や想いに嘘はない。後悔する時がいつかくるかもしれない。それでも今はこの道を選ぶ。
リザ「そうね! これからも私たちは戦ってみせる。」
決意を胸に、彼らは協力者は探しに出掛けた。




