44話 処刑場の罠
テリオたちの報告を受け、ジェノサイドスレイは次なる行動に移る。
仲間のガレストの仇を討つため多くのメンバーがアジトに集まっていた。その中の幹部シェリー・クライドは彼らの指揮官としてその場にいた。
シェリー「前日、私たちは一人の尊い仲間を失った。正確には奴隷どもに殺された。この怒りを、哀しみを、決して忘れてはならない。二度と敗北など許されない。我々、ジェノサイドスレイの力を今こそ見せつける時だ!」
他のメンバーがシェリーに賛同し同調するなか、ミーアだけは冷めきっていた。
シェリーはそのまま彼らに次の作戦を説明する。
シェリー「作戦を立てた。これを見てほしい。」
プロジェクターが用意され、地形図と作戦の概要が表示される。
作戦は生け捕りにした奴隷を吊し上げ、場所と日時を公開し、インターネットを使った生放送で公開処刑を行うものだった。
それを見たメンバーたちが驚きと否定的な意見を投げ掛ける。
ここまでする必要はない、奴隷は即座に殺せなどの意見だった。
シェリー「確かに。今まで私も奴隷相手に卑劣な行為を使う必要はないと思っていた。
しかし、ガレストを殺した奴隷は今もこの世界を蝕み生きている。そのために、仇を討つためにはおびき寄せなくてはならない。これは我々ジェノサイドスレイがしなくてはならない、ゴミ掃除だ! それでも賛同できないものはこの場を去れ。」
その言葉を聞き、反対するもののは誰もいない。彼らはすぐさま作戦の準備に取りかかった。
作戦当日。三十人もの奴隷たちが十字架に張り付けになって処刑の瞬間を待つしかなかった。そのなかにはかつての奴隷倉庫の職員、アイル・ベルフォンがいた。
処刑場の周りには話を聞いてやって来たギャラリーが大勢いた。そのなかに紛れているであろう奴隷をメンバーたちが必死に探す。無線の通信機を使い連絡を取り合う。
シェリー『そちらはどうだ?』
サリオ『怪しい人物は見当たりません。』
シェリーは思惑が外れたかと考えてしまう。だが、同じ奴隷なら助けにくるのが普通。見殺しにするくらいのクズとは流石に思っていない。仮にも人間の形をした存在だと認識しているから。
シェリー(キル・コープスは絶対に来ないが、他の奴隷たちならくるはず。)
シェリーは標的がくるのを期待して、その時を待ち続けた。




