18話 裏から操る者
今回の作戦指揮官は奴隷兵からに連絡を受け次なる一手を考えていた。作戦立案も指揮官が受け持っていた。作戦開始以前からいくつもの作戦を考えており、その中の一つを実行に移しているだけに過ぎない。ありとあらゆる可能性を考えて指揮を行う。彼らはジェノサイドスレイや奴隷解放団などの小さな組織とは訳が違う。
特に指揮官である彼は本国から派遣された特殊部隊の隊長だった。敗北など万が一にも許されていない。
隊長(思ったより悪魔の戦闘力が高い。奴隷とはいえ奴隷兵はイギリス軍からの借り物。情報通り悪魔は殺人を犯さないとはいえ、奴隷兵が死なない保証はない。)
彼は後方の安全地帯で指揮しているにも関わらず素顔を偽り変装をしていた。今後のためにも今回の作戦では彼自身が前線に出ることはできなかった。
今回の作戦の本当の目的は不殺の悪魔、ゼスト・アライブの捕獲にあった。ジェノサイドスレイに奴隷狩りを行うように誘導させ、不殺の悪魔を誘き出した。その戦場に奴隷狩りの犠牲になるはずだった奴隷は初めからいない。
帝国はいくら金と人を使ってもゼストを捕まえなければいけなかった。目的、素性、能力、何一つ明確でない彼を放置などできるはずがなかった。何より少し前までただの一般人であった彼。そんな彼ががジェノサイドスレイを追い詰めたため帝国にとってはキル・コープス同様、最大の脅威でしかなかった。
隊長(俺もこんな作戦を任されるとは思っていなかったよ。)
事態は彼の思惑通りには進まない。奴隷解放団が来ることも想定内とはいえ邪魔でしかない。特殊部隊自体が動くわけにもいかずあまり順調でもない。彼らの部隊には奴隷解放軍の対策を任されていた。
隊長『負傷した奴隷兵は下がれ。次の部隊は戦闘準備に入れ。』
悪魔を倒せる方法が彼にはあった。容赦なくゼストは追い込まれていくことになる。




