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能力社会  作者: コイナス?
2章 変わり始める世界
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16話 交差する戦場3

 ゼストは囲まれてしまい迂闊に動けなくなる。視線を軍人たち一人ずつ変えていく。装備は全員同じの軍服で階級も同じように見える。軍人と直接戦うのはゼストにとっては初めてとなるため、少しでも情報が必要だった。


ゼスト(見えるのは六人くらい。しかし、見えないだけで他にもいると考えなければいけない。それにしても拳銃すら持っているようにも見えない。能力で不可視になっているのか、それとも本当に持っていなくて囮などの役割なのか。どちらにしても厄介なのは変わらない。)


 思考を終えるとすぐさまに爆煙を作り出し、その間に正面の軍人に照準を合わせ引き金を引く。爆煙で見えにくいため正確な射撃とは言い難かった。だが、見えにくいのは向こうも同じ。


ゼスト(少しでもダメージを与えられるか!?)


 そんな願いは叶わずかすりもせずに全ての弾を避けられる。ゼストは僅かにその結果の動揺が体に表れる。その隙に後ろにきた軍人が彼を押さえようと接近する。彼は炎で迫りくる手を焼き落とそうとするが、それすらもかわされる結果となる。爆煙の時に能力を使用していたとはいえ、炎までは軍人たちにとっては分からなかったはず。あらかじめゼストの能力、行動を読んでいなければできない行動。

 結局、至近距離までの接近を許してしまう。五人がかりでゼストの体は倒され手首を真っ先に抑えられる。ゼストが必死に抵抗するものの相手もかなりの力を加えており流石に五人には勝てない。


ゼスト(手首を抑えられていると手から火を出しても届かない。弱点をつかれたか。だが、所詮は能力など手段の一つでしかない!)


 六人目が近づくタイミングを見計らい、彼は歯に偽装した小型の閃光弾を口から出した。至近距離から眩い光が放たれる。その影響で緩んだ拘束を振りほどき敵たちの手を何本か焼いてから距離を取る。それでも回避し両腕があるままの軍人もいる。失っている者も片腕の先だけに留めていた。激痛が伴っているはずの彼らは声すら出していなかった。その異常な敵に恐怖心すら抱いてしまう。


ゼスト(相手は武器や能力は使っていない。もしやこれが噂に聞いていた奴隷兵か!?)


 以前の情報収集で噂だけは聞いていた軍属で奴隷の兵士。能力差を身体能力で補っているため戦闘力は高め。実戦経験は少ないが訓練は相当行っている。


ゼスト(まさか、噂以上の力とはな。)


 彼は予想外の連続に驚きを隠しきれずにいた。

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