12話 奴隷狩りの情報
数日後、奴隷解放団にジェノサイドスレイの情報を入手する。近くで大規模の奴隷狩りを行うというものだった。
情報の出所は奴隷の保護している最中に捕虜にしたジェノサイドスレイからだった。尋問を行う直前に捕虜は自害してそれ以上の情報は得られなかった。持ち物も大したものは所持していなかった。
リザは奴隷狩りを阻止するため、皆を集めて話しをする。今回はうまくいくとは限らない。
リザ「皆、聞いてほしい。先日の捕虜からの情報で奴隷狩りが行われると聞いた。おそらく大勢のジェノサイドスレイが来る。それを止めるために私たちは戦おうと思う。でも、強制はしない。今まで以上に危険な戦いになるはずだから。」
リザですらどれほどの大規模な戦闘になるか予想もできない。武器や物資は決して満足といえるほど持ってはいない。それでも誰一人参加しないものはいなかった。保護された奴隷たちですら志願した。
奴隷狩りの情報はシェリーたちにも伝えられていた。奴隷狩りはシェリーたちとは別部隊の作戦みたいだった。指揮系統が成り立っていないため、情報伝達がうまくいっていないのが原因かもしれない。
しかし、この話を聞いてシェリーは疑問を抱いた。不殺の悪魔や同士討ちがあったのにも関わらずこのタイミングで奴隷狩りを行うのは不自然だと感じていた。
シェリー(ジェノサイドスレイは壊滅寸前で今、奴隷狩りなんてやっても敵を増やすだけのはず。何か今回には裏があるかもしれない。)
ミーアたち仲間には戦闘準備の指示を出した。今のところシェリーの隊では参戦するつもりはなかった。だが、作戦の真意が分かり次第、行動を移すつもりだった。
そして、奴隷狩りの情報はゼストやキルにも伝わっていた。キルは戦力がないため無視することにした。それ以前に彼は表だっての行動はできない。
ゼストはジェノサイドスレイのメンバー情報を入手し人質と内通者を用意して介入する予定だった。彼は明らかに奴隷狩りの情報が拡散していることに疑惑を持っていた。高確率で罠であることを見越していた。しかもただの罠ではない可能性すら感じていた。
ゼスト(いつも以上の準備はしている。だが、それだけでは足りない。敵の本当の狙いは何だ? そもそもジェノサイドスレイは奴隷狩りを本当に行うのか?)
どちらにせよ見逃すことはできない。互いの陣営の思惑など知り得ないまま、その時が確実に近づいていた。誰一人としてこの戦いの真意など見抜けないままに。




