外伝 千明 13 謎の人物
…………
【佐藤 佳】
…………
「はっ?」
誰……それ……。あ、待って。確か、陸上部の生徒だったような……。え、私、今、【小学3年生の時、6月5日、あの事件の時、あなたに変装していたのは誰?】って聞いたよね? 何言ってるの、この人? "あの事件"だよ? 教室に不審者が入ってきて、私を刺そうとした、あの事件。
【佐藤佳】が関係してるの? 待って待って待って。小学校の時
……【佐藤佳なんて人、いなかったよ?】どういうこと……?
あまりにも予想外すぎて混乱したけど、私が知っている限りでは、【佐藤佳】は同じ中学校の生徒で、金星と同じ陸上部に所属している。一見、何の変哲もない陰キャだったはず……。もう!意味わかんない!なんで【佐藤佳】なんて名前が出てくるのよ!!!
数分間、全身の血管が破裂しそうなくらい頭を悩ませた。 次の質問はどうする? あと一回しか聞けない……。情報を整理しながら悩んだ末、私は最後の質問を口にする。
【佐藤佳について、知っていることを全部話しなさい!】
もう、これに賭けるしかない。話の流れからして、駿斗が【佐藤佳】になっていた。ということは、逆に【佐藤佳】が駿斗になっていたはず。だとしたら、あの事件の時、私を助けたのは【佐藤佳】ってことになる。理由も一緒に聞けるかもしれない。
【佐藤佳】はまだ監視対象の人物。ここで情報を得ておいて損はないし、少しでも手がかりが欲しい。"入れ替わる"くらいだから、親密な関係の可能性が高い、何かしら情報を持っているはず。
どうして、私を助けたの?もしかして、【佐藤佳】がRの関係者なの?おばあちゃんを殺したのも【佐藤佳】ってことかもしれない!
さあ、答えなさい!
【身長は164cm、性別は男、自分のことを「僕」と言う】
そして
【大阪のリーダー】
それだけを口にした駿斗は自白剤の効果が切れ、徐々に目に光が宿っていった。
「ここは…………俺は何を…………って思い出した!千明、何で俺をこんなところに連れてきたんだ?…………って聞いてるのか?」
私は俯きながら、混乱する頭をどうにか整理しようとしていた。
"大阪のリーダー"って、何…………Rの関係者でもないの…………
結局、整理できなくて、頭がいっぱいいっぱいで、どうにもならなかった。
私はしばらく、そこにいた。
ーーーーーーーーーーーーーー
こんにちは、T.Tです。
今回の話はかなりややこしいと思いますので、まとめます。
千明の考え
事件の際、自分を助けた人物の行動は、明らかに小学生ができるような動きではなかった。そのため、どこかの組織に所属している可能性を疑い、駿斗を監視することにした。しかし、調査の結果、駿斗はただの一般人であると判明した。
とはいえ、一般人である「駿斗」に、あのような動きができるはずがない。そう考えた千明は、駿斗が「誰か」と入れ替わっていたのではないかと推測した。そして、その「誰か」が自分を助けたのだと結論づけた。
そいつを知るため駿斗に
【小学3年生の時、6月5日、あの事件の時、あなたに変装していたのは誰?】
と聞いた。こうすれば、駿斗に変装している人物が明らかになるはずだった。
けれど、駿斗は【佐藤佳】と答えた。
当時、小学校にいなかった人物の名が出て、頭が混乱した。
真相
事件が起こる3日前
・【佐藤佳】と【駿斗】は入れ替わっていた・
当日
***【駿斗】になっていた【佐藤佳】が(金星)と入れ替わった***
まとめ
【小学3年生の時、6月5日、あの事件の時、あなたに変装していたのは誰?】
↓
・駿斗はこの時、【佐藤佳】になっていた・
だから【佐藤佳】と答えた。
お知らせ
皆さん、今、こう思っていませんか?【佐藤佳】って誰?
実は序盤の方に、登場しています!そして、この作品においてかなり重要な人物
です。
その理由も含めて、楽しみにして欲しいです!
そして、佐藤佳になっていた駿斗は一体何をしていたのか?
それも次回、明らかになります!!!
次回タイトル:大阪




