大阪
事件が起こる3日前、駿斗は【佐藤佳】と電話していた。
「アームドを全身に着た?馬鹿なのか!」
「さすがに無茶しすぎましたね」
「ったく、体は大丈夫なのか?」
「まぁ、何とか、すぐに外しましたから。ですが、明日の闘技場には出れそうにありません」
闘技場、それは一年に一回、大阪で行われる力の大会である。大阪市民でしか、この大会には参加できない1体1の決闘のこと。
武器や道具、防具の使用は認められており、とにかく、相手を戦闘不能にさせればいいというルール。最後まで残った者が勝者。
「何をしているんだか、まぁそれは来年に…………」
「ですので駿斗君、大阪に戻ってきてください。そして、君が大会に出てください」
「おい、冗談だよな?俺、学校あるんだが?」
「学校には僕が行きますよ」
「本気か?」
「えぇ、他人になれるマスクもあるのでそれを使えばいけるでしょう。それに、この前君が言っていた気になる人物、『金星君』にも会えますしね」
「はぁ~分かったよ。リーダー」
「聞き分けが良くて助かります」
こうして、駿斗と【佐藤佳】は事件が起きる3日前に互いがそれぞれの場所へと向かった。
駿斗は大阪へ
【佐藤佳】は駿斗が通っている埼玉県の小学校へ
互いにマスクを被って。
事件が起こる1日前、駿斗になりすました【佐藤佳】は金星と遊んでいる時、たまたま世間で一時的に話題になったものの、すぐに製造が中止された『他人に変装できるマスク』を落とし、金星に見つけさせた。そして、そのマスクを使って金星に賭け事をしようと誘った。
そして、駿斗になりすました【佐藤佳】と金星は入れ替わった。
こうして次の日、6月5日、事件が起こったのだ。
*駿斗になった金星が、ナイフを持った不審者から千明を庇ったあの事件が*
一方、大阪では【佐藤佳】になりすました駿斗が見事に優勝を果たし、【佐藤佳】の実力を大阪中に知らしめた。
………再び【佐藤佳】と駿斗はお互いに元の場所へと戻った…………
【佐藤佳】は知名度を利用し、各地を転々としながら、仲間を増やした。
自分が選び抜いた強いものだけに「アームド」を持たせ、「アール」という物を探せと指示をし、他の者には、暴動を起こすように指示をした。
それと同時に【佐藤佳】は『アームド』を体に慣らし、ついに『全身への装着』を完成させた。
そして【佐藤佳】は埼玉県の中学校入学し、学校生活を送っていた。
しかし、これには理由がある。
………それはRの本拠地(東京)に一番近い『埼玉県にいる「Rの関係者」を全て殺し、拠点とするため』…………




