表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルガナイ…力を失ったルシファー 学園生活を謳歌する?  作者: T.T
憎悪

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/139

外伝 千明 10 決意

 あの事件があってから三年が経った。

 私と同じ小学校の生徒たちは全員監視を終え、Rとは無関係の一般人と分かった。

 しかし、最も怪しかった駿斗だけは未だに、中学に通う生徒共に監視を続けている。


 駿斗を怪しいと感じ、監視を始めてからもう少しで四年が経過する。

 できる限りの情報は掴んだ。駿斗は一般人。これが四年間の監視と調べ上げた成果だ。


 結局のところ、無駄だったと言えるけど、一般人と分かった今なら、堂々とあの時のことを聞くことができる。

 あんな衝撃的なことを忘れるわけがないため、今度またごまかすようなことがあればその時は、『拷問をしてでも聞き出す』覚悟はできてる。


 ラーメン屋で出会ったときは、自分の心を押さえつけるのに精一杯だった。

 今にも気絶させて情報を吐かせたいという欲を必死に抑えていた。


 私は幼馴染の金星に告白を手伝ってほしいと嘘をつき、二人きりになる作戦を考えてもらった。


 なぜ、こんな回りくどいことをしなければいけないかというと


 私が駿斗の次にRとかかわりがありそうな人物が『金星』だと思ったからだ。


 もちろん、監視もしたし一般人であることには間違いないと思うのだが、金星には妙なところがある。


 それは体育や勉強、交友関係、習い事、全てにおいて普通過ぎるのだ。

 あまりにも普通の一般人小学生男子なのに、隙がない。いや、正確には実力で勝てる気しかしないのだが、何か妙なのだ。


 ………まるで、わざと隙を作っているような感じ………


 情報だけを信じるなら間違いなく一般人だ。けれど、私の本能が『危険』だと

そう思わせてくる。

 今まで何度も遊びに誘ったり、食事に言ったりして確かめた。図書室や、お泊り会でも、わざと二人っきりの状況を作り、至近距離で様子を伺った。


 しかし、何もしてこなかった。


 何かしらの反応があってもいいはずなのだが、普通の中学生の反応しかしてこなかった。

 『金星』は『一般人』と言ってしまえば楽なのだが、一応手元には置いておきたい。そう考えた。


 金星とは幼馴染という近づきやすい言い訳もあるし、それに駿斗と仲がいい。

 今回の告白という嘘のきっかけも作りやすかったため、わざわざ遠回りをしたのだ。

 嘘でも、これから告白をすると知っている『金星』が指定してきた裏庭に来るわけがない。

 場所も時間帯も完璧だ。これで確実に二人きりになることができる。

 金星にカラオケを教えて、借りを返しもした。


『まぁ元々、全て自分でできたことだけど。自分の正体を偽るためには、これくらいはしないとね』


 後は、林間合宿で駿斗にあの事件について問いただすだけ。

 もしかしたら、Rについて何か知ることができるかもしれない。

 そして、おばあちゃんを殺した奴の情報を知ることができるかもしれない。

 そう考えると、私は誰よりこの林間合宿を楽しみにしていると言える。


………


 ーーーーようやくだ。待っていろ、『必ず私の手で殺してやる』ーーーーー


………


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ