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10月25日日曜日
私は真新しい家にいました。引っ越したのだと、そう認識していました。二階建ての一軒家で、赤い屋根が日の光に温かく照らされています。室内はどこもかしこもぴかぴかで、運び込まれた家具が古びて見えました。
山積みになった段ボールを、母と二人でひとつひとつ開けていきます。中身は思い出せません。確かに入っていて、取り出したはずなのに。記憶にぼんやりと靄がかかっているようでした。
片付けを進めるうちに、ふと、違和感を覚えました。父がどこにもいないのです。どこにいるのかと、母に尋ねました。母は答えてくれませんでした。ただにこにこと笑って、新しい生活への希望を語るのです。
その笑みがなんだか薄ら寒くて、私は父を探しに行こうと玄関の扉を開けました。外に出ようとして、道がないことに気づきました。道がないと出られません。閉じ込められたのだと思いました。この家に母と二人きり、もうどこにも行けないのだと
そこで目が覚めました。今日もかえれませんでした。




