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10月24日土曜日

 私は坂道を登っていました。青い青い空の下、時折り行き交う車を横目に歩いていました。辺りにはぽつぽつと民家や商店があるばかりで、どことなく寂れた印象を受けました。


 知らないけれど、知っている場所でした。何度も来たことがあると、そう感じました。道の端から下を覗くと、灰色の建造物がずらりと並んでいるのが見えます。作り物めいた無個性な町、自分はそこから来たのだと思いました。


 坂道をどんどんと登っていくと、大きな神社に辿り着きました。そこには沢山の人がいて、拝殿を目指して長い列を成しています。私もそこに混ざりました。行列はしん、と静まり返っていて、声を発する者は誰一人いません。だから私も黙っていました。


 やがて順番が来て、拝殿の中に入ります。そこには椅子がぎっしりと並んでいて、皆それぞれの席に座っていました。私も座りたかったので、自分の席を探しました。たとえ空いていても、自分の椅子以外に座ってはいけません。だから探さなければなりません。


 拝殿内を歩いて、歩いて、歩き回りました。どんなに探しても、目を凝らしても、自分の席が見つからないのです。狼狽えている間に、皆は滞りなく席に着いていきます。人が満ちて、最後の椅子が埋まって



 そこで目が覚めました。今日もかえれませんでした。

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