第2話 それ以上の関係
スルスルと服が脱がされる……蒼くんが部屋の電気を間接照明だけに変えてくれる。
「綺麗……」
「あっ……」
乳首を優しく舐められる。
「俺は何人でも欲しいよ……ゆりとの子供……」
「蒼くん……」
脚を大きく開かれて、クリトリスをめちゃくちゃに舐められる。それからはち切れそうな蒼くんの性器が、わたしの膣に当たる。
「やばい……入れるよ?」
わたしは小さく頷く。ぎゅっと抱きしめられて、キスされたまま大きくて熱い性器が入ってくる。んあ……。ん……きもちい……。
「あーゆりの最高……可愛い……」
キスしながら蒼くんが動く。
「ゆり……愛してる……」
「ありがとう……」
わたしは蒼くんを感じながら、類斗のことを考えている最悪な子持ち主婦だ。蒼くんの綺麗な目を見ると自分が嫌になる。色素の薄い目。
蒼くんがわたしの中で果てる。
「出ちゃった……はあはあ……」
ちょっと照れたように笑う蒼くん。高校生の頃からなんにも変わっていない。真っ直ぐなところとか、全部。わたしはぎゅって抱きしめる。ごめんねって思いながら。
蒼くんに誘われて一緒にお風呂に入ってゆっくりおしゃべりしたあと、夕食を温めてあげた。スマホで蒼くんの音楽を小さく流しながら、一緒に片付けをした。
いっそのこと、蒼くんも別に女がいたらいいのに。そうしたら、お互い様ってなれるのに。このままじゃ、蒼くんも颯太も類斗の奥さんや明斗くんも傷つけることになる。
そんな風に思える時もあれば、もう仕方ないことなんだからって思うこともある。会わなかった日々がある分だけ想いが超特急で加速していく。類斗……とどんな瞬間も考える。なにしてるのかな? とか。もちろん普通に嫉妬もする。言葉にできないけど。もっと早く告白していたら、別の人生があったのかな? 類斗との別の幸せが。
わたしの隣には颯太、そして蒼くん。なぜか真ん中はわたし。ふたりを感じながら、わたしはいつも眠りにつく。胸があたたかい。ふわってなる。毎日幸せだ。それはだけど、類斗が生きているから。たとえ一緒に生きれなくても、いつもそばに類斗が溢れている。
これでもかってぐらいに小さな顔も、高い身長も、大きな手も速く走れる脚も、遠くにボールを蹴られる足も高い鼻も低くなった声も、綺麗な目も、くしゃって笑う笑顔も。
幼馴染、恋人、夫婦、家族。それ以上の関係はなんて呼べばいいん?
「ゆり、今日もありがとう。おやすみ」
蒼くんにぎゅっと手を握られる。
「ありがとう」
すぐにスースーと寝息が聞こえる。丁寧な蒼くん。いつまでもどこまでも優しい蒼くん。大好きなのに、大好きなのに……ごめんなさい。




