第18話 会いたい会いたい
「ゆりー温泉どうやった?」
旅行から戻った翌日の昼に、類斗から電話が掛かってきた。
「類斗と行きたかった……」
颯太がベッドで寝ているのを見てから、わたしはまた別の部屋に移動する。
「俺もやし……ゆりの生活が落ち着いたら、行こうや温泉」
「いいね〜行こう」
類斗との何気ない約束にもわたしはとっても意識して喜んでしまう。類斗との泊まりは、修学旅行以外ない。
修学旅行の夜ー……。そういえば、類斗にキスされたんやっけ? 思い出しただけで恥ずかしい。寝顔やばかったやろなーって……はあ……。
「俺も会えるまでがんばるから、ゆりの体調いちばんに生活してや」
「うん、ごめんね」
「次あったら、温泉行ってやりまくりや〜」
「ちょ、類斗、何言ってんのよ!」
「ひゃひゃひゃ」
よくそんなこと言えるなーって思いながらも期待してしまうわたしがいた。
「類斗……」
「ん?」
「わたしも類斗とやりたい……」
だめ、言っといて恥ずいやつ。でも本音やし……。
「やめてーそんな可愛いこと。むちゃくちゃにしたくなる」
「むちゃくちゃにして欲しい……」
電話で喋ってるだけやのに、もうなんかうずうずする……。お腹に赤ちゃんいるのに、なに考えてるんやろ、わたし。
「旦那さん、いつ戻ってくるん?」
「今日?」
「うん」
「行く時には遅くなるって言ってたから、夜中前とかかな……?」
「おっけー。じゃあ、また帰りに電話するわ。だから、そのごめんやけどそん時まで待ってて?」
「え」
「じゃ、とりあえずまた夜」
「うん」
わたしはスマホを抱きしめる。会いたい会いたい……。地元に帰ろうかな。あかんあかん。蒼くんの生活をサポートしないと。
わたしはランドリールームに向い、洗濯物を畳む。それから軽くごはんを食べて、ちょっと横になったらいつの間にか眠っていた。颯太は朝公園に蒼くんと少し行ったからかよく寝ていた。わたしは晩御飯の用意に取り掛かる。
今日はトマトリゾットとサラダの手抜きにした。だるくて仕方ないからだ。
完成してから、颯太と少しだけ街を歩いた。近くの公園に行き滑り台を夢中でしていた。よちよち歩きなのに、こけないから不思議だ。
戻ってきてから料理を器に盛り付けて、颯太を椅子に座らせる。颯太は夢中で食べて「おいちー」と笑顔で何度も言ってくれる。おかわりも何回もしてくれて、それから片付けをして、おもちゃでちょっと遊んでからお風呂に入った。自分でやりたいことと、やって欲しいと思うことが混ざっている時があるから混乱するけど、わたしはとりあえず様子を見守っている。
それから絵本を読んであげて、添い寝をするとすぐに寝てくれた。わたしも一瞬だけ一緒に眠っていたけどすぐに目を覚めた。まだ夜7時だった。
《まだまだかかるわー先寝てて》
蒼くんからラインが入っていた。
その時、類斗から着信が。




