第12話 走る
わたしたちは国道沿いのラブホテルに入る。
「俺は、ゆり以外いらん。離婚して、ゆりとずっと一緒にいたい。わがままかな?」
「わたしも類斗が好き……でも……」
「いいよ、それでいいよ」
部屋に入るとまた抱きしめられて、そのままベッドになだれ込む。わたしに覆い被さるような形で、類斗が見つめてくる。
「もっと自由に会いたい……もっとそばにいたい……」
「ありがとう」
嬉しいのにどうしようもない気がして、ありがとうしか言えなかった。
ワンピースを脱がされて、ブラジャーのホックを外される。
「大好きやわ」
と言ってから、類斗の舌がわたしの肌を這っていく。んんってなって体が反応する。類斗……類斗……そばにいても離れていても頭の中はずっと類斗でいっぱいやのに、全然答えがでないわたしはずるすぎひん?
「ゆりとの子供が欲しい……」
キスされて、それから目を真っ直ぐに見られる。ちょっと類斗の表情が切なくてわたしはハッとする。
「ゆり……ずっと愛してる……」
「わたしも……」
体をくるっと回転させられて、類斗が四つん這いになったわたしの後ろから挿れる。
「ん……あっ」
「あーゆり……やばい……」
胸を鷲掴みにされ、それから乳首を刺激される。
「あっあっ」
類斗が動くたびに奥に入るから、やばい。わたしは腕で支えていられなくなって、ベッドに倒れ込む。すると、類斗も倒れこんで寝転んだ状態で後ろから挿れたまま激しく動く。
「うう、ゆり……やばーい。ゆりの中」
「あっあっ」
類斗……わたしも類斗との子供が欲しい……でも……。
それから正常位になって、めちゃくちゃに深いキスをされて、もうわたしはドキドキも止まらなくて涙が出てくる。でも全然嫌じゃない。
「類斗だめ……イク……」
「いいよ」
「あああああああ」
わたしが果てると、一瞬だけ類斗は動きをやめてくれたけど、またそのまま腰を動かしていく。
「類斗……」
「ゆり……やばい……出そう」
類斗がわたしの中で脈打つ。
「はぁはぁ……」
ちょっと額に汗をかく類斗が綺麗すぎて、わたしはわたしの胸に傾れ込んできた類斗の頭を撫でる。鬼ごっこした時みたいに汗かいてるし。それからまたキスの嵐が始まって。だけど時間だから急いでふたりとも服を着た。
走って廊下を進む。
「ははは」
「いそげー」
遅刻しないように教室に行ったときを思い出す。愛おしさが増す。
ずるいって思われてもいい、わたしはこのままの関係を続けていきたい。誰も傷つけずに。




